北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成26年(2014年)10月10日付

亜急性期からの移行、地域包括ケア管理料1が4割弱

 「亜急性期入院医療管理料」算定病院の4割弱は、地域包括ケア病棟入院医療管理料1へ移行したことが、本紙集計から分かった。一般病棟入院基本料「10対1」へ移行が約3割を占め、地域包括ケア病棟や一般病棟以外への移行は少数にとどまった。
 亜急性期入院医療管理料算定の63病院に、9月末廃止後の移行状況について聞き取り調査等を実施、状況をまとめた。(重複計上あり)


日病の26年度診療報酬調査、赤字割合65.3%に増加

 日病の26年度診療報酬に関する定期調査の中間報告によると、赤字病院の割合は、前年度の56.4%から65.3%に増加し、減益となった病院が63.9%を占めた。調査は会員病院を対象に7〜9月実施。25年と26年における6月の月別診療収益、延べ患者数などについて、484病院の回答をまとめた。1病院当たりの入院収益は前年同月比0.84%増、外来収益は4.35%増で、入院・外来合計の診療収益は1.86%アップした。


道医学大会総会で笹月教授、HLAと遺伝子治療軸に成果

 第94回道医学大会総会(会頭・笠原正典北大医学研究科長)が、札幌市で開かれた。笹月健彦九大高等研究院特別主幹教授が「個別化(オーダーメイド)医療への期待」と題して特別講演し、HLA(ヒト白血球抗原)と遺伝子治療を中心に個別化医療実現に向けた成果と課題を紹介した。
 笹月氏は、遺伝情報を担うDNAは非常に安定した物質であるが、その安定性は完全ではないと指摘。DNAの変異の蓄積が生物の進化の源泉であるとともに、遺伝子病やがんなどさまざまな疾病の原因にもなっていると説明した。


厚別耳鼻咽喉科病院、頭頸部に総合対応へ

 札幌市厚別区の厚別耳鼻咽喉科病院(木村徹男理事長・44床)は、清田区のイオンモール札幌平岡店内に、サテライトクリニックとなる札幌平岡公園眼科(木村孝博院長・無床)を2日オープンした。頭頸部領域を総合的に診る体制整備の一環で、同病院は歯科口腔外科の標榜も計画している。
 札幌平岡公園眼科の標榜科目は眼科に加え、アレルギー科も盛り込んだ点が特徴。「目がかゆい」「涙が止まらない」などの症状を訴える患者が検査でアレルギーと判明した場合、本院で本格的な治療を行う。

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