北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成26年(2014年)11月21日付

道医、病児・病後児預かり支援事業を開始

 道医(長瀬清会長)は、女性医師等支援相談窓口で23年度から展開している育児サポート事業の一環として、病児・病後児保育の利用に際し、料金の一部を負担する利用券の交付を開始した。0〜12歳の子どもを育てる道医会員が対象で、年間の利用額上限は3万円。道医では同事業を通じて、育児に励む医師の入会が増え、積極的に活用されることを期待している。
 子育て中の医師に対する各種調査で、子どもが病気の時の支援を望む声が、最も多いことを踏まえ、26年度事業としてスタート。育児と仕事を両立できる環境を整えて離職を防ぎ、地域における医師不足の解消や、医療の質向上に貢献するのが狙いだ。


道地域医療研究会、多職種連携テーマにシンポ

 道地域医療研究会(池田千鶴運営委員長)の定期研究会が札幌市で開かれ、「地域力をたかめる多職種連携」をテーマにシンポジウムを開催。ケア・カフェ(r)代表の阿部泰之旭医大病院緩和ケア診療部副部長、西十勝地域の輪代表の佐々木政人前田クリニックMSW、キャンナス釧路代表の竹内美妃看護師が地域での活動を報告し、会場の参加者らと意見交換を行った。
 阿部代表は、医療、介護、福祉に関わる人たちが気軽に集い、日常の困りごとを相談、語り合う場であるケア・カフェを紹介した。


ヘルニアを学ぶ会で蜂須賀氏、低侵襲でメッシュ薄く

 第7回日本ヘルニア学会道支部総会=通称ヘルニアを学ぶ会(当番世話人・高橋典彦北大病院消化器外科1講師)が札幌市で開かれ、市立四日市病院の蜂須賀丈博手術部長が特別講演。ヘルニアの歴史を振り返るとともに、より低侵襲でメッシュも薄くて軽いものが求められると、将来のヘルニア手術を展望した。


愛全病院、建て替え工事に着手

 札幌市南区の愛全病院(赤塚知以理事長、島崎孝志院長・609床)は、地域包括ケア構築を目指して、慢性期医療の充実、急性期後の患者受け入れ強化を図るために、建て替え工事に着手した。省エネ効果を高め、災害時にも力を発揮する地域支援、住民本位の病院づくりに取り組む。
 新病棟はRC造地下1階地上5階建て延べ約1万5,000平方メートルで、移転した特養サン・グレイス跡地の現病院南側に建設。8棟ある病棟のうち、5棟を取り壊し、一般病床(障害者施設等入院基本料)、回復期リハビリテーション病床を中心に391床を移す。


札医大病院、がん看護相談室開設

 札医大病院(山下敏彦院長・938床)は、外来がん患者のサポート充実へ、がん看護相談室を開設した。4月の診療報酬改定で新設された「がん患者指導管理料」の要件を満たした、看護師常駐の独立した相談室としては道内初の試みだ。
 同病院は、これまでにも医療連携・総合相談センターで、MSWが中心となって、がん患者の相談に対応してきたが、看護師は配置していなかった。

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