北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成26年(2014年)11月28日付

一般入基7対1、本道届け出95施設に

 本紙は、一般病棟入院基本料「7対1」の15日現在の届け出状況をまとめた。26年度診療報酬改定で厳格化された施設基準の経過措置が9月末で終了。出し直し後の届け出数は4月時点から小規模を中心に減少、100施設を割り込んだ。
 道厚生局への届け出を基にした本紙集計によると、4月1日現在で103施設あった病院数は、「一般病棟用の重症度、医療・看護必要度」や在宅復帰率の導入、短期滞在手術基本料、特定除外制度の見直しなどが影響、出し直し後は95施設に減少した。


札幌市児童心療センター、来春から福祉施設に

 札幌市は、休止している豊平区の市児童心療センターの病棟を、27年4月から情緒障害児短期治療と福祉型障害児入所に転換し、市立札幌病院に成人の精神科と動線を分離した「児童精神専用病床」3床を設置する方針を市精神保健福祉審議会で報告した。
 同審議会は25年10月、市の児童精神科医療のあり方について、▽児童精神科医療に関するネットワーク構築▽システム化された医師養成体制の整備▽児童心療センターの医療機能を市立札幌病院へ統合▽複合施設の入院機能は福祉施設に転換し、児童心療科の外来診療機能を残す―と提言していた。


道災害リハ推進協研修会、継続性ある支援を

 第2回道災害リハビリテーション推進協議会研修会(代表・石合純夫札医大リハビリテーション医学講座教授)が、札幌市で開かれた。手稲渓仁会病院の高橋功救命救急センター長が「大規模災害時における災害派遣医療チームの役割―急性期から慢性期まで」と題して講演し、災害派遣経験を通し、医療チームが活躍する上での課題などを解説した。
 高橋センター長は、災害は日常でも起こるものであり、大型事故・災害では、人員や医療資器材が不足し、通常の救急医療体制では対応困難と前置き。平時の救急医療では救える命を、できるだけ失うことがないように災害医療体制を整えるべきとした。


北見赤十字の新本館完成、来月1日オープン

 北見市の北見赤十字病院(吉田茂夫院長・680床)が、隣接地で建設を進めてきた新本館が12月1日オープンする。オホーツク3次医療圏のセンター病院として救急、がん、災害医療の充実を図る。
 新本館(RC造地下1階地上9階建て)は延べ3万5,000平方メートル。許可病床532床にダウンサイジングする一方、診療科は緩和医療科、歯科口腔科を加えた19科に拡充する。


地域医療構想、「協議の場」設置・運営で考え方

 厚生労働省は、「地域医療構想策定ガイドライン等に関する検討会」の第4回会合に、都道府県が地域医療構想(ビジョン)を推進するために必要な話し合いを行う「協議の場」の設置・運営に関する考え方を示した。
 協議の場では、(1)各病院・有床診療所が担うべき病床機能とその病床数(2)病床機能報告制度による情報等の共有(3)都道府県計画(地域医療介護総合確保基金)に関する協議(4)その他、地域包括ケア、人材の確保、診療科ごとの連携―などの議事内容を想定。名称については、「地域医療構想調整会議」「病床機能分化・連携協議会」などを例示した。

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