札医大分子生物学講座の鈴木拓教授らの研究グループは、がんの発生と進行に関与する遺伝子異常のメカニズムとして、microRNAの一つ「miR34b/c」遺伝子のDNAメチル化異常が関わっていることを初めて解明し、胃がん・大腸がんのリスク予測マーカー開発に成功したと発表した。 研究成果を利用した「miR34b/cのDNAメチル化解析」が、受託臨床検査企業の新規検査項目として9月から追加された。採取した胃体部大弯の生検組織miR34b/cのメチル化状態を調べ、早期胃がん切除後の異時性多発性がんの再発リスクを予測できる。 |