北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成27年(2015年)2月13日付

道医対協分科会、地域枠医師配置へ考え方

 道医対協の「地域医療を担う医師養成検討分科会」(北良治座長)は第16回会合を札幌市で開き、ワーキンググループとして設置した「地域枠医師キャリア形成支援検討委員会」(小熊豊座長)から、地域枠医師の配置等の考え方(案)など、これまでの検討結果の報告を受けた。小熊座長は、案について新たな専門医制度に沿って基本診療領域を修得できる教育環境整備と、医師不足地域への貢献が柱と強調した。
 ワーキンググループは、修学資金貸付による地域枠制度で養成された医師の配置先決定システムを検討するために設置。キャリア形成(専門医・学位取得、教育体制)や、配置決定システム(対象医療機関選定方法、医療機関と地域枠医師の配置調整、システム運用方法)方策などを議論してきた。


旭川糖尿病パスモデル、27年度も事業継続

 道総医協地域保健専門委員会・糖尿病対策小委員会(委員長・羽田勝計旭医大病態代謝内科学分野教授)の26年度第2回会合が札幌市で開かれた。旭川地区で進めている「糖尿病地域連携クリティカルパスモデル事業」を1年間延長して、27年度も実施するほか、モデル事業の報告書を作成し、全道展開に向けた取り組みをスタートさせていくことを決めた。
 同パスは25年12月から運用を開始。1月末現在の参加医療機関は、旭川市内外で糖尿病の医療機能を担う専門病院、かかりつけ医(内科、眼科)の計87施設となっている。


HTR26年度活動実績、シーズ12件の支援加速

 第8回オール北海道先進医学・医療拠点形成シンポジウムが札幌市で開かれた。主催した道臨床開発機構(HTR)は、医薬品や医療機器の実用化に向けた26年度実績について、陽子線治療システム、人工股関節、PET診断において大きな実績を上げていると報告。今後は、補助金採択されているシーズ12件の支援をさらに推進する方針を示した。
 HTRの杉田修TR企画管理部長は、文部科学省の補助金を得ているシーズ12件のうち、新たに採択されたのはシーズB(非臨床POC獲得を目指す)3件、シーズC(ヒトPOC獲得を目指す)4件と紹介した。


愛心メモリアル、南館を新設し拡張へ

 札幌市東区の愛心メモリアル病院(高橋順一郎理事長、金岡健院長・71床)は、4月から南館の新築工事に着手する。本館から外来機能、手術部門などを移設、カテーテル治療を拡大し、眼科手術を新たに開始するなど、循環器疾患、眼科疾患を中心に、高齢化、合併症にも対応した急性期診療機能を強化する考えだ。
 本館と渡り廊下でつながる新館(延べ2,140平方メートル)隣接地に南館を建設し、一体化することで、RC造4階建て延べ約5,100平方メートルの建物にする。

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