北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成27年(2015年)2月20日付

北海道大野記念病院新築 28年11月オープン へ

 釧路市で釧路孝仁会記念病院などを運営する社会医療法人孝仁会(齋藤孝次理事長)は、札幌市西区宮の沢2条1丁目で「北海道大野記念病院」の新築工事に16日から着手した。28年10月竣工、11月オープンを目指す。
 新病院はRC造7階建て延べ2万7,000平方メートル。病床数は276床で、各種放射線治療装置や血管撮影装置、ハイブリッド手術を整備。CT、MRIは検査室と術場にそれぞれ配置し、PET―CTの導入に合わせて、専用のサイクロトロンも設置するという。


道南ドクヘリ、初の2機体制で就航

 道央、道北、道東に次ぐ道南ドクターヘリが16日、運航スタートした。函館を拠点に道南3次医療圏を片道30分以内でカバーするとともに、格納庫に2機を配置して安定した運航を図っていく。本道でドクターヘリ空白地域はほぼ解消されたことになり、迅速な搬送による救命率向上と、地域医療の格差改善が期待される。
 道南の基地病院は、市立函館病院(吉川修身事業管理者、木村純院長・668床)。重症患者の受け入れ強化へ、休床中の病棟を改修し、HCUを8床増の30床体制に拡充するとともに、患者搬送の動線を確保するため、屋上ヘリポートに直結するエレベーターを整備した。


医療・福祉職能団体懇、言語聴覚士の実態報告

 道内35団体が集う第32回医療・福祉関係職能団体等懇談会が札幌市で開かれた。道言語聴覚士会の小橋透会長は、言語聴覚士(ST)の臨床実習施設が不足している現状や、臨床実習が学生のストレスとなっており、受け入れ施設や実習指導者の負担感も増している実態を報告。クリニカルクラークシップ導入や評価様式の統一化などを検討していることを明らかにした。
 小橋会長は「学生が臨床実習でつまずき、留年や退学につながっているケースが少なくない」と説明した。


北大核医学、メチオニンPETの臨床研究開始

 北大は、放射線治療後の脳腫瘍再発を判別する「炭素11標識メチオニンによるPET診断(Met―PET検査)」の臨床研究を、同大病院で第3項先進医療(先進医療B)として開始した。従来の画像診断では難しかった脳腫瘍再発と放射線壊死を鑑別するほか、腫瘍の広がりの診断等に有用性が期待される。26年度中の症例登録99例を目指し、道内医療機関にも呼び掛けている。研究責任者は玉木長良核医学分野教授。


聖ヶ丘病院 キャプション評価法で環境整備

 伊達市の聖ヶ丘病院(上原總一郎理事長、辻寧重院長・288床)看護部は、都市景観評価に開発された「キャプション評価法」を活用して、看護職と介護職が連携しながら、気づきから取り組む環境整備にチャレンジ、効果を上げている。
 同法は観察、撮影、自由な書き込みによる参加型、行動型の評価手法。スタッフ個々が院内で気づいた「良い」「悪い」「気になる」場所を写真撮影して「どう思ったか」や「改善アイデア」を添え、『キャプションカード』にして提出する。

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