北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成27年(2015年)3月13日付

道医勤務医部会、過重労働改善へ報告書

 道医の勤務医部会(運営委員長・近藤真章済生会小樽病院院長)は、会員の7割近くを占める勤務医の過重労働改善と、安心・安全な医療を提供できる体制づくりに向けて報告書をまとめた。2度にわたる「地域医療の現況調査」を基に、医療機関に対する不当クレームや暴力行為、診療科の偏在、女性医師の地域医療貢献の実態等を解説。併せて問題点を総括し解決への方策を提言している。


日病調査、医療事故死 4割強経験

 日病の26年度「医療安全にかかわる実態調査」報告書によると、最近3年以内に医療事故による患者死亡を経験した病院は42.7%、3年間の死亡事例は平均2.2件で、規模が大きいほど件数が多いことが分かった。日病会員施設の医療事故死亡は1病院当たり年平均0.3051件で、全国の病院総数に当てはめると1,225件に上ると推計している。
 回答のあった892施設のうち、23〜25年度に死亡あるいは重篤な後遺障害を残す医療事故ありは408施設、うち死亡事故ありが381施設だった。


日産婦医会調査、10代妊婦のクラミジア陽性率16%

 日本産婦人科医会は、妊婦の性器クラミジア感染の実態調査結果(概数)をまとめた。32万例の陽性率は全体で2%台、うち10代は16%と高い割合を示した。
 調査は全国で分娩を取り扱う2,544施設を対象に行い、69%に当たる1,758施設が回答した。妊婦32万9,288例のうちPCR法による抗原検査(およそ25万例)による陽性率を年齢別でみると、19歳以下16%、20〜24歳8%、25〜29歳2%で、30歳以上は1%前後だった。


五稜会、ブランド力向上へプロジェクト展開

 札幌市北区の五稜会病院(中島公博理事長、千丈雅徳院長・193床)は、病院の建て替えとともにブランディングプロジェクトを展開。スタッフ間でさまざまな事柄を共有することで、病院のブランド力向上に努めている。
 プロジェクト開始のきかっけは、電子カルテ開発の民間企業からの提案。「SHARE(共有)、CHANGE(変革)、INNOVATION(創造)」を合言葉に、これまで積み重ねてきた歴史、思いや感情、課題などをスタッフ間で共有し、自己変革を高めるのが狙いだ。


26年賃金構造基本統計調査、医師給与79万5000円

 厚生労働省は、26年賃金構造基本統計調査(26年6月分)の概要をまとめた。医師所定内給与は平均年齢40.8歳、勤続年数5.2年で月額79万5,000円。25年調査(41.0歳、5.5年)に比べ、4万1,800円増加した。
 医療機関の規模別状況は、従業員1,000人以上が59万2,600円(平均年齢36.9歳)、100〜999人が105万7,000円(同45.0歳)、10〜99人が125万3,800円(同52.5歳)となり、すべての規模で前回を上回った。

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