北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成27年(2015年)5月29日付

「7対1」改定後届け出件数、小規模中心に1割強減少

 2014年度診療報酬改定から1年余り経過。施設基準が厳格化された一般病棟入院基本料「7対1」の本道における15日現在の届け出数は91件で、14年4月1日時点に比べ小規模を中心に11.7%(12件)減少、病床数も721床減の1万8,657床にダウンした。しかし、新規も3件あり、「10対1〜15対1」を合わせた全病床に占める割合は、依然5割以上と、大きな変化はみられない。


認知症ケア「新時代へ」、札幌で全国学会

 「認知症の人の輝く世界」をテーマに、第16回日本認知症ケア学会大会(大会長・山田律子道医療大看護福祉学部教授)が23、24日に札幌市で開催された。特別講演「これからの認知症ケアに望むこと」では、佐々木健きのこエスポワール病院院長、中島紀惠子道医療大名誉教授、長嶋紀一日大名誉教授が鼎談。認知症者自身の自立も考えた新しい時代に対応するケア推進や、地域で支える専門職の質、技術の向上などを訴えた。


摂食嚥下リハ研修会で栢下氏、形態調整食の標準化を

 第15回摂食嚥下リハビリテーション道地区研修会(会長・生駒一憲北大病院教授)が札幌市で開かれ、県立広島大健康科学科の栢下淳教授が講演。高齢者への形態調整食は低栄養になりやすいため、防止策として日本摂食・嚥下リハビリテーション学会の「嚥下調整食分類2013」を活用し、臨床現場における形態調整食の標準化を求めた。


函館・雄心会が道外進出、新青森病院を17年オープン

 函館市の医療法人雄心会(伊藤丈雄理事長)は、2017年5月オープンを目指し、青森市で「新青森病院(仮称)」の建設に7月着手する。北海道新幹線の16年春開業を見据えた、本道医療法人の道外進出例として注目される。
 新病院は、同法人が13年に事業継承した青森市の近藤病院(104床)と渡辺病院(87床)を統合して移転開設する。建設地は東北新幹線新青森駅西口で、S造地下1階地上7階建て延べ1万7000平方メートル。

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