北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成27年(2015年)6月19日付

道医代議員会 長瀬会長5選、3副会長も再任

 道医(長瀬清会長)は13日に開催した第144回定時代議員会で、任期満了に伴う役員等の改選を行い、長瀬会長が5選、副会長は深澤雅則、小熊豊、藤原秀俊の3氏が再選された。長瀬会長は14日の臨時代議員会で、さまざまな変革を迎えると指摘。地域医療構想や医療事故調査制度、新専門医制度など多くの問題に対し、会員すべての力を合わせて難局を乗り越えていくと決意を表明した。役員等改選では、常任理事14人全員を再任したほか、新理事に佐藤貢氏(中央)と阿久津光之氏(後志)が就いた。監事は3人全員、裁定委員は11人中2人が新任、日医予備代議員補選も1人が当選した。


道立病院新改革プラン評価 14年度収益、目標の91.8%どまり

 新・北海道病院事業改革プランを評価する委員会が札幌市で開かれた。6道立病院における2014年度の収益目標達成率は入院86.0%、外来96.3%で、合わせると91.8%。費用実績は95.3%で、給与費95.2%、医薬材料費86.9%、経費96.8%だった。地方公営企業法の全部適用は、他県事例調査結果から「経営改善の有効な手段」とされ、運営移行には専属組織の設置、柔軟な組織運営が必要との考え方が示された。


外傷学会学術集会 新藤会長が講演、救命と機能回復を推進

 第29回日本外傷学会総会・学術集会(会長・新藤正輝帝京大病院外傷センター教授)が札幌市で開かれた。講演した新藤会長は、救命救急センターに勤務する整形外科医の先駆けとして、各科医師のチーム医療推進で救命と機能回復を目指そうと訴えた。


日鋼記念の入退院支援室、利用者増え全科拡大へ

 室蘭市・日鋼記念病院(勝木良雄理事長、柳谷晶仁院長・479床)が入退院支援室を開設して1年余りが経過。2014年度(7〜3月)の利用者は1,018人で、その後も着実に増加しており、全科対応を目指した取り組みを進めている。
 同支援室は、入院決定後から早期介入し、患者が入院治療に専念できるよう、病棟クラーク、MSW、医療地域連携センター、医事課の各スタッフが連携し、患者背景や状況に応じて段階的にサポートするのを目的に、昨年4月設置された。


北海道医療センター、心カテ説明用に電子ブック

 札幌市西区の北海道医療センター(菊地誠志院長・500床)看護部は、心臓カテーテル検査を受ける患者向けに、オリエンテーション用の電子ブック「心カテeBookパッド」を独自作成して、病棟などで活用。だれでも簡単に操作でき、イメージしやすいユニバーサルデザインが評価され、「国際モダンホスピタルショウ2015」で公募した看護のアイデアde賞「ITde賞」に選ばれた。


保健医療2035策定懇談会が提言書公表

 塩崎恭久厚労相が設置した保健医療2035策定懇談会は、「公平・公正」「自律に基づく連帯」「日本と世界の繁栄と共生」を基本理念に、20年後の医療の姿や改革すべき長期ビジョンなどをまとめた「保健医療2035提言書」を公表した。より良い医療を、より安く享受できる仕組みづくりへ、医療提供者の技術、医療用品の効能などの医療技術評価を導入し、診療報酬点数に反映することや、医療機関のサービスの費用対効果の改善、地域で果たす機能の見直しなど、医療提供者の自律的努力への支援などを提言している。

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