第7回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会 JOSKAS(学会長・齊藤知行横浜市大整形外科教授)が、札幌市で開かれた。安田和則北大スポーツ医学分野教授が、「膝関節靭帯損傷に対する治療体系の確立を目指して─この30年間の研究と臨床経験から」と題して特別講演し、靭帯損傷に対する手術治療などについて、これまでの知見を交えて説明した。 安田教授は、「重篤な靭帯損傷膝を治せるようになりたい」と考えたのが膝関節外科医を目指したきっかけと前置き。これまでに単独あるいは複合靭帯再建術を約1,400例執刀し、その経験を生かして、独自のA、P、M、L再建術を考案。全ての重度膝靭帯損傷に対して、科学とエビデンスに基づいた治療体系を確立することが生涯の目標と話した。 |