北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成27年(2015年)6月26日付

15年度研修医採用数、臨床研修病院で初の200人超え

 本道の2015年度研修医採用数(4月1日現在)は、3医育大病院計が前年度比8人増の110人、臨床研修病院55施設計が30人増の206人となった。臨床研修病院が200人を超えたのは新制度スタート以降で初めて。また、医育大は5年ぶりに110人に達した。採用者の比率は臨床研修病院が1.9ポイント増の65.2%となり、5年連続で6割を超えた。全体の採用者数は38人増の316人と4年連続で増え、05年度の325人に次ぐ人数を確保した。
 道厚生局の調査を基にした本紙集計によると、病院別で採用実績があったのは3病院減の48病院、うち定員を満たしたのは4病院減の12病院。


臨床皮膚科医会シンポ、目立つ1人医長

 第31回日本臨床皮膚科医会総会・臨床学術大会(会頭・川嶋利瑞網走皮膚科クリニック院長)が網走市で開催。シンポジウム「最果ての地で語る皮膚科勤務医の本音」では、病院勤務医が減少し常勤医1人で奮闘する「1人医長」が目立つ中、創意工夫や女性医師の活躍を促進する必要性を話し合った。
 日本臨床皮膚科医会の若林正治会長は、皮膚科医を取り巻く状況を説明。1994年を基準とした医師数全体の伸び率1.24に対して、皮膚科医は1.34と高いものの、病院勤務医数は1.12で減少が続いており、常勤医が1人しかいない施設は50%という。


JOSKAS、安田北大教授が30年間の研究成果紹介

 第7回日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会 JOSKAS(学会長・齊藤知行横浜市大整形外科教授)が、札幌市で開かれた。安田和則北大スポーツ医学分野教授が、「膝関節靭帯損傷に対する治療体系の確立を目指して─この30年間の研究と臨床経験から」と題して特別講演し、靭帯損傷に対する手術治療などについて、これまでの知見を交えて説明した。
 安田教授は、「重篤な靭帯損傷膝を治せるようになりたい」と考えたのが膝関節外科医を目指したきっかけと前置き。これまでに単独あるいは複合靭帯再建術を約1,400例執刀し、その経験を生かして、独自のA、P、M、L再建術を考案。全ての重度膝靭帯損傷に対して、科学とエビデンスに基づいた治療体系を確立することが生涯の目標と話した。


札幌北楡、50床増床し南棟7月開設

 札幌市白石区の札幌北楡病院(米川元樹理事長、目黒順一院長・231床)は、緩和ケア病棟や、増床した消化器内科、消化器外科病棟、肛門外科病棟を備えた南棟を7月1日オープンする。先進医療をはじめ、道がん診療連携指定病院機能、消化器治療体制を充実させるとともに、急性期から看取りまで個々の思いに寄り添ってQOLを高めるケアを展開していく。
 南棟は、RC造地上4階地下1階建て延べ約4,000平方メートルで、事業継承した白石肛門科胃腸科病院の跡地を活用して建設、既存の東棟と渡り廊下でつなぐ。

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