北大アイソトープ総合センターの久下裕司教授と杉本正志大学院生らのグループは、高性能質量分析計を用いた研究で、マウス脳切片上で脂質分子の一種であるスフィンゴミエリン(SM)の可視化に成功し、その組織内分布がセラミド合成酵素遺伝子によって制御されていることを解明したと発表した。
脂質分子の生理機能解明や新たな診断マーカー発見につながることが期待されるという。文部科学省の先端融合領域イノベーション創出拠点形成プログラム「未来創薬・医療イノベーション拠点形成」の一環で、国際生命科学誌「Biochimica et Biophysica Acta」に1日付で公表された。
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