北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成27年(2015年)10月30日付

15年度医師臨床研修マッチング、本道353人 過去最高に

 医師臨床研修マッチング協議会は、2015年度マッチング結果を公表した。本道は参加58病院・募集定員465人に対して、内定者は前年度比24人増の353人となり、新制度スタート以降で最高を記録した。300人を超えたのは2年連続で、これまで最高だった04年(333人)を20人上回った。

 内定者を確保できたのは前年度と同じ49病院、うち募集定員を満たしたのは4病院増の23病院。


道立病院経営改革中間報告、「全部適用」への移行を

 道立病院事業の改革に向けた新プランを検討する会議が札幌市で開かれ、経営形態の見直しへ、事業管理者を配置して統括する「地方公営企業法の全部適用へ移行すべき」とする中間報告をまとめた。プラン改定は、地域医療構想との整合性を図るため、2017年度上期の最終報告を予定しているが、経営形態の見直し等は条例改正などが伴うため、先行議論して方向性の骨子を取りまとめた。

 全部適用に向けては、▽管理者の配置によるトップダウン型の経営改革と経営責任の明確化▽人材確保策の一層強化▽柔軟で効率的な組織運営▽継続して経営改革に取り組む体制充実─の4つの柱を明示。


北大久下教授ら、脂質分子の可視化成功

 北大アイソトープ総合センターの久下裕司教授と杉本正志大学院生らのグループは、高性能質量分析計を用いた研究で、マウス脳切片上で脂質分子の一種であるスフィンゴミエリン(SM)の可視化に成功し、その組織内分布がセラミド合成酵素遺伝子によって制御されていることを解明したと発表した。

 脂質分子の生理機能解明や新たな診断マーカー発見につながることが期待されるという。文部科学省の先端融合領域イノベーション創出拠点形成プログラム「未来創薬・医療イノベーション拠点形成」の一環で、国際生命科学誌「Biochimica et Biophysica Acta」に1日付で公表された。


札幌禎心会 11月移転オープン、がん・脳卒中・心臓病に特化

 東区の社会医療法人禎心会(徳田禎久理事長)は、1984年に開院した禎心会病院(143床)の移転新築工事を終え、11月1日に「札幌禎心会病院」に改称し、オープンする。がん、脳卒中、心臓病の3大疾病に特化した専門性の高い医療を提供。陽子線治療の実施も2016年秋から予定している。

 新しい住所は東区北33条東1丁目3─1。札樽自動車道札幌北IC出口から車で1分、地下鉄南北線北34条駅から徒歩5分の立地だ。


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