空知管内奈井江町は、町立国保病院(小西裕彦院長・96床)にサ高住を併設する改修工事を計画している。全国の公立病院でも珍しい試みで、地域包括ケアシステムの構築が叫ばれる中、病院経営改善と「生涯活躍のまち(CCRC)構想」を一体的に進める先駆的な取り組みとして注目される。
同病院は現在、一般46床、医療療養20床、介護療養30床で運営。内科、整形外科、眼科、小児科の4科を標榜している。外来患者は1日平均110〜120人で推移、2015年度上半期の病床稼働率は、入院患者の減少に伴い65%にとどまり、14年度経常収支は7,100万円の赤字を計上するなど、ここ数年厳しい状況が続いている。
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