北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成28年(2016年)1月1日付(新春特集号)

第1部 動き出した国際化
新たな展開探る

 政府は、「日本再興戦略」改訂2015で、医療・介護を基幹産業と位置付け、鍵となる施策に「医療の国際展開」を挙げている。  訪日外国人旅行者数は急増しており、観光は現在最も伸びている産業の一つ。旅行者の消費額は14年に初めて2兆円を超え、地域経済の活性化に大きく貢献している。

 こうした中で、わが国の強みを海外にアピールでき、その後の経済成長につながるプロジェクトとして「高品質な日本式医療サービス・技術の国際展開」(医療のインバウンド)を推進。外国人患者の受け入れに意欲と能力のある医療機関を「日本国際病院(仮称)」として海外に分かりやすく発信することなどにより、外国人患者の集患等に取り組むことが具体的に検討されている。

 新春号では、海外で活躍する医療者の支援や、宗教・文化を踏まえた外国人患者の受け入れ体制の整備、リゾート地における診療の在り方、旅行透析の充実、さらに高度医療機器の海外展開など、「インバウンド」と「アウトバウンド」の両面から医療の国際化に取り組む医療機関を取り上げた。

 連載企画の「和衷協同」は紙面を拡大。地域の中で専門性を生かした領域の拡大を図る病院や医療・介護・福祉の一貫した流れの構築を目指す老健、過疎化と高齢化が進む地域住民の健康を支える町内唯一のクリニックに焦点を当てた。


・国際支援センター 余市協会病院
・医療通訳拠点 札幌東徳洲会病院
・リゾート型医療 倶知安厚生病院
・輸出&旅行透析 北彩都病院(旭川市)
・海外医療の変革 北斗病院(帯広市)
・インタビュー 篠原信之氏(道国際経済室参事)
・医療の国際展開調査概要(日病)
・和衷協同 厚別耳鼻咽喉科病院(札幌市)/老健もえれパークサイド(札幌市)/町立ぴっぷクリニック(上川管内比布町))


第2部 新春随想

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