北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成28年(2016年)1月22日付

16年度改定骨子、地域包括ケア病棟 包括範囲等見直しへ

 中医協総会は2016年度診療報酬改定の骨子をまとめた。社会保障審議会医療保険部会・医療部会がまとめた基本方針を踏まえ、重点課題である「地域包括ケアシステムの推進と医療機能の分化・強化、連携」など各視点から評価等の方向性を提示。委員の考え方が分かれていた地域包括ケア病棟入院料は、包括範囲等を見直すとした。

 急性期の入院医療は、「重症度、医療・看護必要度」の項目や重症患者割合の見直し、「7対1」から「10対1」へ転換する際の病棟群単位での届け出の仕組みづくりなど、これまでの論点にほぼ順ずる内容が盛り込まれた。


札幌に「こどもホスピス」を、医療・教育関係者らが初のシンポ

 小児がんや重い障害、難病などとたたかう子どもたちとその家族が、遊びや学び、さまざまなことの実現、レスパイトケアもできる「こどもホスピス」。英国で設立された「ヘレン&ダグラスハウス」をきっかけに世界に広がる中、道内の小児科医やがん専門医、教育、福祉関係者らが、札幌での開設を目指してシンポジウムを初めて開いた。

 主催は「北海道にこどもホスピスをつくる会」。佐藤貴虎旭川大短大部幼児教育学科教授が代表を務め、金田眞旭医大小児科助教、田巻知宏北大病院腫瘍センター診療准教授、土畠智幸医療法人稲生会理事長(生涯医療クリニックさっぽろ)らが準備を進めている。


道内開催の全国学会53件、日本小児科学会学術集会に6000人

 2016年に道内で開催を予定している全国規模の医学会・研究会は、53件になることが本紙まとめで分かった。5月に札幌で開かれる日本小児科学会学術集会は、31年ぶりの道内開催で、6,000人の参加が見込まれる。

 第119回日本小児科学会学術集会は、堤裕幸札医大小児科学講座教授を会長に、5月13日から3日間、ロイトン札幌、さっぽろ芸術文化の館の2施設で開催される。「輝く未来へ、子どもたちの懸け橋になろう!」をテーマとし、各専門領域を幅広くカバーするプログラムとなっている。


聖ヶ丘、高齢患者のストレス・幸福感を調査

 伊達市の聖ヶ丘病院(上原總一郎理事長・288床)は、高齢の入院患者にストレスと幸福感に関する調査を実施。病気よりも日常生活における周囲の環境に多くのストレスを感じ、幸福感は入浴、リハビリ、家族交流の順に高かった。これを踏まえて、在宅復帰後の生活も考えた個別性、多様性の高いリハビリ支援、ケアの質向上に努めている。

 全床療養で運営する同病院は廃用症候群予防、維持期リハビリに力を入れており、ハビリスタッフはPT22人、OT13人、ST10人が在籍。セラピストも病棟に配置して、看護職、介護職との連携、ベッドサイドケア充実に力を注いでいる。


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