北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成28年(2016年)3月11日付

厚労省、16年度改定の留意事項通知

 厚生労働省は、2016年度診療報酬改定に関する改正省令を定めるとともに施設基準等を告示、届け出の手続きや留意事項をまとめ、地方厚生局等に通知した。施設基準の新規届け出や出し直しにより、4月1日から算定を行うには、同月14日までに届け出るよう求めている。

 7対1入院基本料の重症患者割合の引き上げに伴い、「重症度、医療・看護必要度」の評価項目に新たに設定された「C項目」の「救命等に係る内科的治療」は、▽経皮的血管内▽経皮的心筋焼灼術等▽侵襲的な消化器─の3区分・13治療とされた。


函館市、医師会病院に「医療・介護連携支援センター」開設へ

函館市は、函館市医師会病院内に「医療・介護連携支援センター」の2017年4月開設を決めた。国の地域支援事業を踏まえ、郡市医師会へ委託するのは道内に先駆けた取り組み。高齢者の退院や在宅での容体急変時などに対し、適切なサービスが提供できるよう、医療・介護関係者の連携をコーディネートする相談支援窓口として、1年間かけて準備を進めていく。

 センター専任スタッフは看護師1人、医療ソーシャルワーカー2人、事務1人の4人体制。業務内容は、医療・介護連携に関する相談支援を含む6項目。


北大病院、「がん遺伝子診断外来」を4月開設

 北大病院(宝金清博院長・946床)は、4月1日付でがん遺伝子診断部を設け、がん患者を対象とする「がん遺伝子診断外来」を道内で初めて開始する。標準的な治療や投薬では効果に個人差が生じている中、がん遺伝子の半網羅的な解析結果を参考に、効果がより高い個別化医療の実現を進めていく。

 同外来は予約制で紹介状が必要。初診時に診断の説明と患者の採血を行い、再診時に内視鏡で検体を採取し、院内の次世代シークエンサーか外注(米国)で遺伝子の変異を調べる。


道内市立病院16年度予算案、美唄が建て替えへ基本計画

道内の主な市立病院の2016年度予算案がまとまった。美唄は建て替えを予定している新病院の整備計画策定費を計上、稚内は精神科病棟の再編と耐震補強・改修に着手する。砂川は4月から入退院支援センターを新設。深川は育児相談サロン、北空知地域医療介護連携推進支援センターを開設し、旭川では地域包括ケア病棟の5月運用開始を目指す。

 美唄の新病院は、保健センター、地域包括支援センター、介護予防拠点機能を加えた医療・保健・福祉の一体型施設にする計画で、地域医療構 想を踏まえ病床数のスリム化、高齢者等の受け皿づくり、総合診療医確保などを準備。基本構想素案を今秋、基本計画を年度内にまとめる予定。


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