北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成28年(2016年)4月15日付

道医療大とカレスサッポロ、地域医療連携推進法人 設立へ

 道医療大(東郷正博理事長、浅香正博学長)と社会医療法人社団カレスサッポロ(大城辰美理事長)は、地域医療連携推進法人設立に向け基本契約に調印した。早ければ、来年4月にも新法人を立ち上げ、双方の得意分野を生かして、医学教育と高度医療の質的な向上を図っていく。

 新法人は、医療法の一部改正に伴い、地域医療構想を念頭に置いた医療機関相互の機能分担や業務連携推進を目的に創設される。


公私病院連盟・日病の15年運営実態分析、赤字割合5年ぶり減少

 全国公私病院連盟と日病がまとめた、2015年病院運営実態分析調査によると、総損益差額からみた赤字病院割合は71.5%となり、前年より6.3ポイント減少、開設者別ではすべての区分が改善した。黒字病院割合がアップしたのは5年ぶり。

 6月時点の状況を調査、回答のあった933病院(自治体492、その他公的216、私的190、国立・大学付属35など)の状況を集計した。

 赤字割合をみると、自治体は90.2%で、0.6ポイント減少。


旭医大「若者・研究者の会」発足、研究・アウトリーチの核に

 旭医大(吉田晃敏学長)に在籍する若手研究者4人が発起人となり、「旭医若者・研究者の会」が発足した。医学生・大学院生から中堅〜ベテランまで、臨床や基礎を問わず、教授も含む全研究者が対象だ。研究発表会などの交流を通じて互いに切磋琢磨しながら、研究やアウトリーチ活動を活発化させるほか、分野横断的な研究の実現も目指す。

 発足のきっかけは昨年9月、秋山記念生命科学振興財団の2015年度贈呈式。


手稲渓仁会、紹介状なし患者の振り分け 受診相談コーナーで対応

札幌市手稲区の手稲渓仁会病院(田中繁道理事長、成田吉明院長・636床)は、地域医療支援病院の機能強化の一環で受診相談コーナーを活用。紹介状なしの初診外来患者を他施設に案内するなど、患者の利便性に配慮しつつ、かかりつけ医等との役割分担を進めている。  

 同コーナーは、2013年6月に手稲渓仁会病院が外来体制を紹介型・予約型へ移行したことを機に開設した。看護師や社会福祉士など5人の スタッフが、訪れた患者の状態をみて、軽症の場合は、かかりつけ医を中心に他の医療機関を案内。


札幌でシミュレーション教育セミナー、阿部氏「臨床の質高める」

 シミュレーション教育指導者育成セミナー(主催・カレスサッポロクリニカルシミュレーションセンター)が札幌市で開かれ、東京医科大病院シミュレーションセンターの阿部幸恵センター長(教授・看護師)が講義。医療機関の看護師教育にシミュレーション教育を導入することで、臨床の質が高まると訴えた。

 同教育の定義は、臨床を模擬的に再現した環境下で、学習者が「問題発見と解決する経験を経て、仲間と振り返りつつ、知識と技術を統合させて実践力を向上すること」と説明。


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