北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成28年(2016年)6月24日付

道医代議員会で長瀬会長、課題解決へ協力訴え

  道医(長瀬清会長)の第147回定時代議員会が道医会館で開かれ、長瀬会長はあいさつで「医療に関しては多くの問題がある。医師会が国民に信頼され、支持されるためには、同じ旗の下で団結した集団でなければならない」として、山積する課題解決へ向け、より一層の協力と支援を呼びかけた。

 安倍晋三首相が表明した消費税増税の2年半の再延期について、社会保障財源への影響を懸念し、「次期診療報酬改定は介護と同時。財源不足による文句なしの切り捨てだけはあってはならない」と訴えた。


道立病院の新改革プラン評価、収益目標達成率90%

 新・北海道病院事業改革プランを評価する委員会が札幌市で開かれた。6道立病院における2015年度収益目標達成率は入院が85.8%、外来が95.8%となり合わせると90.2%。費用実績は93.1%で、給与費93.1%、医薬材料費92.1%、経費90.9%だった。前年実績との収支差は56億8,100万円の赤字だったが、収益が増え、費用が横ばいだったことから、赤字幅は7億5,000万円縮小した。


北大グループ、マウス遺伝子発現リズムを複数組織で連続測定

 北大光バイオイメージング部門の浜田俊幸特任准教授を中心とする研究グループは、動態追跡技術と光イメージング技術を融合したin vivo 4Dイメージング装置を開発し、自由行動マウスの複数組織における時計遺伝子発現リズムを同時に連続して定量測定することに成功したと発表した。

 この結果、各組織の時計遺伝子発現リズムが新しい環境に同調するまでの変化を一個体レベルで詳細に解析でき、体の健康状態(生理活動)の基準化が可能となった。時差ぼけや睡眠障害等の生体リズム疾患の原因解明や新しい予防法・治療法開発が加速的に進むことが期待されるという。


札幌花園、病棟再編・施設整備に着手

 札幌市中央区の札幌花園病院(本間研一理事長、松原良次院長・239床)は、今後の精神科医療ニーズに対応するため、病棟再編、外来強化、自立支援を促進する、施設整備に着手した。10〜15年先を見据えて、より地域に密着した新しい病院づくりを目指す。 同病院は1951年に開設。統合失調症やうつ病などの入院患者を中心に医療を展開してきたが、周辺が住宅地に変わる中、国の地域移行政策などを踏まえて、「生活の場での治療や予防を進める」(本間理事長)ため、北側隣接地を取得し、工事に着手した。


総務省がジェネリック使用調査、市町村国保間で格差大

 総務省北海道管区行政評価局は、道内の市町村や公的医療機関におけるジェネリック医薬品の使用(普及)状況を公表した。数量ベースは平均63.9%で、最も高いのが砂川市と空知管内上砂川町の82.0%、低いのが宗谷管内中頓別町の37.1%だった。

 179市町村や道医師国保など計183保険者を対象に2015年12月〜16年6月に実施。ジェネリックを対象にした行政評価局調査は全国で初めてという。


●新専門医制度 新たな検討の場で精査を 日医と日本医学会
●看護必要度など7項目 2カ年で調査検証 中医協分科会
●がん医療の情報提供法など提示 厚労省検討会
●rt─PA静注療法 対策マニュアル化 中村記念南
●施設集約で効率化 山田康介更別村国保診療所所長 道国保地域医療学会
●総務省調査 後発品使用 道内平均64%


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