北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
週刊:北海道医療新聞

平成28年(2016年)7月29日付

16年度道内研修医採用数、臨床研修病院が過去最多

 道厚生局調査を基にした本紙集計によると、新臨床研修制度の開始以来最多となった本道の2016年度研修医採用数(4月1日現在)332人の内訳は、臨床研修病院55施設の合計が前年度比11人増の217人で過去最多となった。3医育大病院は、合わせて5人増の115人だった。

 臨床研修病院の採用数が200人を超えたのは、前年度に続き2回目。医育大は3年連続の増加で、10年(114人)の水準に回復した。


道がんサミット初開催、死亡率全国2位改善を

 北海道がんサミット2016が24日、札幌市で初めて開かれた。主催した北海道がん対策「六位一体」協議会は、道医と行政(道・札幌市)、道議会、患者団体、企業団体、マスコミの6者で構成。会長を務める長瀬清道医会長は開会あいさつで、検診率が都道府県ワーストクラス、死亡率が全国で2番目という本道の現状を改善するため、多くの道民の協力を得ながら、患者中心の対策を推進する決意を述べた。


北大病院がん遺伝子検査外来、開設3カ月で受診者42人

 北大病院(宝金清博院長・946床)が、がん患者を対象に道内で初めて4月開設した「がん遺伝子検査外来」に、6月末までの3カ月間で42人受診した。実際に遺伝子検査した患者の86%でがんの原因遺伝子が判明し、治療効果が期待できる薬剤を特定できた患者は44%。治験や自費診療に結びついたケースも複数あり、がんの個別化医療を推進する手法として期待が高まっている。 がん治療では、HER変異が認められる肺がんに、乳がんと胃がんの一部で保険適用のトラスツズマブを使用するなど、保険適用外治療薬が有効とされる症例もある。


道立北見、移転新病院が8月オープン

 道立北見病院(井上聡巳院長・130床)の新病院が8月1日にオープンする。北見赤十字病院(吉田茂夫院長・532床)の隣接地に移転して3階を上空通路で結び、救急患者や合併症患者に対応。異なる組織がハードとソフト両面で連携を図る道内に先駆けたケースとして注目され、オホーツク3次医療圏における地域完結型の高度医療提供を目指す。

 新病院はRC造3階建て延べ5,400平方メートルで、60床減の70床体制(一般64床、ICU6床)。


●江差・羽幌の役割明確化を 道立病院改革新プラン議論

●16年度訪問看護やや増へ 道在宅ケア事業団事業計画

●40周年記念で座談会企画 産科婦人科栄養・代謝研

●厚生クリニック着工 沼田町

●ケアワーカー仕事体験会 帯広第一


ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。