北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成28年(2016年)10月7日付

札幌市、未来医療プラン策定へ

 札幌市は、全国政令市で初めて作成した「さっぽろ医療計画」の第2ステップとして、2018〜23年度の「さっぽろ未来医療プラン(仮称)」に向けて事業をスタートさせる。道医療計画、地域福祉社会計画、高齢者社会福祉計画、介護保険事業計画と、開始時期が重なるため、整合性を図りながら、25年の地域医療構想を見据えて、医療環境の変化、新たな課題に対する施策の反映を目指す。近く関係団体等の外部委員、行政委員による専門委員会を設置して議論を進め、17年9月に計画案の承認、答申を予定している。


内閣府、日本版CCRCで函館市の再生計画認定

 内閣府は、生涯活躍のまち(日本版CCRC)形成事業に基づく自治体の地域再生計画のうち、函館市が整備する福祉コミュニティエリア整備事業を認定した。開発事業者は手続き簡略化や借入金の利子補給といった特例が受けられる。

 日本版CCRCは、地方創生の一環として東京圏などに住む健康な高齢者の地方移住を促す取り組み。サ高住などで暮らしながら多世代の地元住民と交流を図り、必要になれば医療や介護も受けられるよう、自治体が地域再生計画を策定し受け入れ体制を整備する。


道医学大会総会、PMDA設立で医薬品・機器開発が迅速化

 第96回道医学大会総会(会頭・塚本泰司札医大学長)が、札幌市で開かれた。「レギュラトリーサイエンスに基づくイノベーションの活性化」と題して、近藤達也医薬品医療機器総合機構(PMDA)理事長が特別講演し、PMDA設立による医薬、医療機器開発の迅速化などの効果や、今後活動について紹介した。

 近藤理事長は、医薬品医療機器等法について、品質、有効性、安全性確保のための規制や、研究開発促進へ必要な措置を講ずることで保健衛生の向上を図ることを目的としており、常に信頼性確認が求められる究極の医療倫理と前置き。


北海道大野記念15日オープン、18年夏以降に陽子線治療開始

 釧路市で釧路孝仁会記念病院などを運営する社会医療法人孝仁会(齋藤孝次理事長)は、西区宮の沢2条1丁目16番1号に「北海道大野記念病院」を15日オープンする。院長に大野猛三心臓血管外科センター北海道大野病院院長が就任。病床数は276床で、2018年夏以降には陽子線治療を開始する予定だ。

 新病院の規模は、7階建て延べ2万6,700平方メートル。脳神経外科、心臓血管外科、循環器内科、消化器内科・外科、整形外科、呼吸器内科、糖尿病内科、外科、内科、婦人科、泌尿器科、腎臓内科、神経内科、耳鼻咽喉科、頭頸部外科、麻酔科、放射線治療科、放射線診断科、病理診断科、リハビリテーション科の21診療科を標榜する。


医師事務作業補助研究会全国大会、外来診療の調整役に

 日本医師事務作業補助研究会第6回全国大会(大会長・南木由美手稲渓仁会病院経営管理部医療秘書課課長代理)が札幌市で開催。講演した南木会長は、医師事務が医師や看護師の業務負担軽減とともに、外来診療の効率化を図る調整役を意識し、チーム医療の一員としてスキルアップを重ねる必要性を説いた。

 南木会長は、勤務医の疲弊や不足が社会問題化されたことを受け、事務負担緩和策として医師事務作業補助体制加算が2008年に創設されたと解説。改定のたびに評価が充実するとともに、業務範囲が「医療文書全般の代行作成」「電子カルテ代行入力」「診療データ関連の入力・登録業務」に加え、「外来診療補助業務」にも広がるつつある現状を示した。


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