北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成28年(2016年)11月18日付

装着型ロボットスーツ保険適用、北祐会2施設が治療開始

 4月から装着型ロボットとして初めて、HALを使った治療が保険適用となった。道内では今月から初めて、医療法人北祐会(濱田晋輔理事長)が、北祐会神経内科病院(西区)と札幌パーキンソンMS神経内科クリニック(北区)で同ロボットを導入し治療を開始した。神経難病患者に対する有効な治療法の一つとして、さらに他疾患への適用拡大にも期待がかかる。


道厚生局ワークショップ、医療事故調・報告書作成を解説

 医療機関の医療安全管理者らを対象とした、医療安全に関するワークショップ(道厚生局主催)が札幌市で開催。国際医療福祉大臨床医学研究センターの宮田哲郎教授は、2015年10月スタートの医療事故調査制度における報告書作成ポイントを解説し、先入観を捨てた聞き取り調査や死因検証の必要性を強調した。

 宮田教授は、厚生労働省通知に示されている報告事項をベースに、一つの案として報告書内容を5点に整理した。


須藤北大准教授ら、側弯症3D対称認識システム開発

 北大脊椎・脊髄先端医学講座(整形外科学分野)の須藤英毅特任准教授は同大情報科学研究科の金井理教授と共同で、3Dスキャナで背中の形の非対称性を短時間で評価することにより、特発性側弯症を専門医不在でも早期に発見できる「背表面3D対称性認識システム」を開発した。学校検診の充実や側弯症患者の早期発見・治療につながることが期待され、将来は医療機器としての承認を目指す。

 特発性側弯症は背骨が回旋しながら大きく弯曲し、3次元的に変形する疾患。


道ロボットスーツHAL研、評価法や訓練肢位検証

 第2回北海道ロボットスーツHAL研究会(会長・中村博彦中村記念病院理事長)が、札幌市で開かれた。普及が進みつつあるロボットスーツHALの採用医療機関から多くのスタッフが参加し、即時効果や評価方法、訓練肢位の検討などについて発表された。

 中村記念南病院の鈴木竜太理学療法科主任は、若年性パーキンソン病に対するHAL治療の即時効果に関する検討を紹介した。


旭医大二輪草センター、知識技術・帰属意識 潜在看護師復職の鍵に

 旭医大二輪草センター(復職・子育て・介護支援センター)は、地域医療貢献を目的に実施している潜在看護師等が対象の「看護師と助産師のための復職支援研修」受講者アンケート結果をまとめた。回答者の9割以上が受講後に復職し、復職を決意し就業を継続するためには知識・技術の習得で不安を軽減する必要があるほか、看護職として帰属意識を取り戻し、同じ目的を持つ仲間と思いを共有することが鍵になるという結果が浮かび上がった。


●北祐会2施設、装着型ロボットスーツ保険適用

●厚労省、外国人患者受け入れ促進、施設整備に補助金

●日本医学会、高難度新規医療技術導入基本的考え方公表

●札幌北楡、大規模工事時の感染予防、院内環境維持を徹底

●札幌清田、MTX内服状況を調査、飲み忘れ多く改善へ


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