北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成28年(2016年)12月2日付

札医代議員会、包括ケア・医療構想の中心的役割担う

 札医の松家治道会長は11月26日に開かれた第122回臨時代議員会のあいさつで、地域医療構想策定後に在宅医療等が進まなかった場合、病床数不足や介護施設利用増大、介護保険料アップが懸念されることから、札幌市と緊密に連携し、柔軟に対応していく方針を示した。「治す医療」から、さらに「温かみのある癒し支える医療」への体制整備に向けて、地域包括ケアシステム、地域医療構想等の中心的な役割を果たすとともに、救急医療体制強化にも積極的に取り組んでいく決意を述べた。


道地域医療研究会シンポ、在宅ケア支援へ多職種連携

 道地域医療研究会(池田千鶴運営委員長)は、「つながろう北の保健・医療・福祉─在宅ケアを支える多職種連携」をテーマに、シンポジウムを開催。北見市、札幌市東区、江別市、足寄町における活動を報告し、職種間の議論を深めた。

 訪問看護ステーション「タオ」の澁谷順子訪問看護師は北網保健医療福祉圏域連携推進会議の在宅医療専門部会、多職種連携チームの取り組みを紹介した。


人工手関節 来春実用化へ、北大など国内初開発

 北大病院(宝金清博院長・946床)は、帝人ナカシマメディカルと共同で、関節リウマチ(RA)等で手首関節が破壊された患者の治療に用いる人工手関節(製品名・DARTS人工手関節)を国内で初めて開発したと発表した。北海道整形外科記念病院(加藤貞利理事長・225床)も参加した医師主導型治験で良好な成績を上げ、10月25日に薬事承認を取得、来春から両病院を含む国内医療機関で保険治療が開始される見通し。


札幌中央、新病院着工し救急強化へ

 中央区の札幌中央病院(荒木英司理事長・180床)は、診療体制の充実、患者の療養環境改善を目指して、新病院の建設に着手した。ハイブリッド手術室やクリーンルームなどを新たに整備し、民間で国内初の救急病院としてスタートした体制をさらに強化していく。2019年10月完成、20年6月のグランドオープンを目指す。


南十勝連携の会「こみっと」、医療・介護職有志で発足

 十勝管内で、南十勝エリアの医療・介護職の有志による連携の会「南十勝連携の会(こみっと)」が発足した。職種や事業所、地域の枠を超えて、退院支援や人材不足の課題解決のため知恵を出し合っていく。

 同管内には保健医療福祉職の自主グループ「十勝連携の会(十=てん=むすの会)」と、清水、新得、鹿追の3町を中心とした「西十勝地域の輪」の2団体がすでに活動している。


●道総医協糖尿病小委、糖尿病パス普及やCKD啓発

●本道の15年腎移植件数、生体腎が大きく減少

●6年制薬学科15年度卒業者、34%が医療機関に就職

●北海道整形外科記念、人口膝関節置換術にナビシステム

●医療社会福祉協会全国大会、17年6月に札幌で開催


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