北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成29年(2017年)3月31日付

中医協・介護給付費分科会、同時改定へ初の意見交換

 2018年度の診療報酬と介護報酬の同時改定を見据え、厚生労働省は医療と介護の連携に関する意見交換を初めて開催。中医協と介護給付費分科会の委員が、看取りと訪問看護をテーマに議論した。看取りは訪問診療、訪問看護、後方病床が一体となる必要性が強調され、訪問看護では、24時間対応と人材確保策が課題に挙がった。
 鈴木邦彦委員(日医常任理事)は、看取りを推進する上で、▼訪問診療を行うかかりつけ医▼24時間対応の訪問看護▼いつでも入院できる有床診療所や中小病院の後方病床─がワンセットで必要と指摘。

 


札幌市、がん対策推進プラン策定

 札幌市は、がん対策推進プランを初めてまとめた。2017年度から23年度までの7年間に総合的ながん対策を進め、死亡率(75歳未満年齢調整死亡率・人口10万対)の24%減を目指す。
 14年の同市におけるがん死亡者数は約5,800人で、死因の32.7%を占め、全国の29.9%、本道の31.3%を上回っている。
 がん死亡率は、男性110.3(全国100.1)、女性67.0(同59.7)。全国的に低下しつつある中、同市の女性は横ばいから増加傾向にある。

 


日本心血管インターベンション治療学会道地方会、完全生体吸収性デバイス解説

 第44回日本心血管インターベンション治療学会北海道地方会(会長・長谷川徹JR札幌病院循環器内科科長)が、札幌市で開かれた。特別講演で大阪警察病院の中谷晋平循環器内科副医長が、「Absorb GT1 完全吸収性スキャフォールドの期待点と留意点」と題して講演。同デバイスの有用性とそれを引き出すための使用ポイントなどを解説した。

 


札幌花園、精神科急性期治療病棟を開設

 中央区の札幌花園病院(本間研一理事長、松原良次院長・239床)は、整備を進めてきた精神科急性期治療病棟が完成、4月から運用を開始する。新棟の竣工式には、精神科専門医療の取り組みが縁で、2011年に友好連携協定を結んだ中国ハルビン市の第一専科医院の関係者が出席。協定継続の調印も行うなど、民間レベルの国際交流や地域とのつながり強化に向けて双方の発展を誓い合った。
 新棟はRC造地下1階、地上4階建て延べ約3,800平方メートルで、現病院の北側に建設。
 

 


地域医療連携推進法人、4月から施行

 医療機関相互の機能分担、業務連携を推進し、地域医療構想を達成するための選択肢として、医療連携推進方針に沿った連携促進を目的に、「地域医療連携推進法人」の認定制度が創設、4月2日から施行される。地域の医療機関等を開設する複数の医療法人同士の連携をベースに、地域包括ケア推進に向けて、介護事業等を実施する非営利法人も参加できる。厚生労働省は、グループの一体的運営によって、「競争よりも協調を進め、地域において質が高く効率的な医療提供体制を確保」するのが狙いとしている。

 

●かかりつけ医普及が最大課題─日医代議員会 
●札幌市の地域医療構想、医療機関「区ごとで協議を」
●地域イノベーション戦略、文科省終了評価 北大R&BPは「A」
●中村記念南、スイングアーム介助バーをリハ補助用具に活用

●診断書提出で専門医負担増も─改正道交法施行


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