北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成29年(2017年)4月28日付

医療・介護意見交換、維持期リハの研修必要

 厚生労働省は「医療と介護の連携に関する意見交換」の第2回会合を開催。「リハビリテーション」と「関係者・関係機関の調整・連携」をテーマに、医療から介護への切れ目のないサービス実現へ、委員からさまざまな意見が出された。
 鈴木邦彦日医常任理事は、医療機関における維持期リハビリについて、目標設定に深く関わるリハビリ専門職の経験値によって内容に差が出るため、研修体制構築が必要と指摘した。

 


北大遺制研藤田教授ら、がん超初期の代謝変化解明

 北大遺伝子病制御研究所分子腫瘍教室の藤田恭之教授らの研究グループは、がん超初期段階の細胞競合において、正常細胞に囲まれた変異細胞にミトコンドリア機能低下と解糖経路亢進の2つの代謝変化が生じ、排除を促進していることを突き止めた。この変化は正常細胞からの影響で変異細胞に生じるもので、がん中後期に起こるワールブルク効果と同様の現象が超初期でも起こっていることが分かった。

 


王子総合、病棟看護師が退院支援で同行

 苫小牧市の王子総合病院(大岩均理事長・440床)は2011年から退院支援の一環で、訪問看護に移行した患者を対象に、病棟看護師が退院後同行訪問を行っている。実施後の効果に関するアンケート調査では、患者の病状だけでなく、「生活を見る視点」や在宅復帰を念頭に置いた看護の意識が養われたとの意見が多く寄せられた。
 退院後同行訪問は、院内の継続看護の充実、入院中の看護や退院指導の評価、自身の看護の見直しやレベルアップを目的に行っている。

 


函館「排泄ケア考える会」、悩み相談の受付開始

 函館市4病院の看護師有志で運営する「排泄ケアを考える会」は、南渡島2次医療圏で自院以外の病院、介護保険施設、在宅の医療介護職が抱えている、入院患者や利用者の排泄ケアに関するトラブルを解決するため、相談の受け付けを始めた。相談シートに内容を記入の上、ファクスで送信すると、後日返答する仕組みで、気軽な利用をアピールしている。
 会を運営するのは、函館市医師会、函館脳神経外科、函館赤十字、函館五稜郭の各病院で勤務する看護部長や皮膚・排泄ケア認定看護師、CST(コンチネンスサポートチーム)ら。

 

 


道厚生連17年度事業計画、財政基盤構築に力点

 道厚生連は、事業収益が前年度予算比1.1%減の868億3,400万円、医業収益が1.3%減の821億4,200万円とする2017年度事業計画案を決定した。外部環境が厳しい中で、質の高い医療提供体制の追求、健全経営による利益確保に向けて、帯広病院の移転新築整備と、次期9次中長期計画(19〜23年度)の大型投資を見据えた財政基盤構築を最重要課題に位置付けた。

 




●医師偏在対策で考え方、5月から集中議論─厚労省
●日本ACS学会、9月学術集会の演題募集
●美田内科循環器科クリニック、短時間デイ開始
●常勤の離職率10.9%─日看協16年度調査

●新入院患者の低栄養・脱水、「急性期から」高率に─日慢協調査


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