北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成29年(2017年)5月26日付

道総医協専門委、次期医療計画 議論を開始

 道総医協地域医療専門委員会(委員長・小熊豊道医副会長)は、2018年度からスタートする7次道医療計画の議論をスタートした。介護保険事業(支援)計画と整合性を図って一体的に作成することから、より緊密に連携できるよう、2次医療圏単位で関係者による協議の場を設置し、意見聴取して計画に反映。一方、今計画で2次医療圏の設定変更は行わないことで合意した。
 次期計画は23年度までの6年間。5疾病5事業のうち急性心筋梗塞は心筋梗塞等心血管疾患に変更し、ロコモティブシンドローム、フレイル、肺炎、大腿骨頸部骨折等の疾病予防・介護予防等の総合的な対策を講じる。

 


道薬学大会、安部氏が18年度改定に言及

 第64回道薬学大会が札幌市で開かれ、中医協の安部好弘委員(日薬常務理事)が患者本位の医薬分業に向けた調剤報酬改定をテーマに講演。2016年度改定で新設されたかかりつけ薬局の評価検証を踏まえ、18年度改定でも調剤報酬の抜本的見直しが続くとし、薬局薬剤師が患者と向き合う必要性を強調した。
 安部氏は、厚生労働省が地域包括ケアを進める中、薬局薬剤師に対し「多職種チームの一員として、患者の服用薬を一元的・継続的に管理するよう求めている」と前置き。その結果、多材・重複投薬の防止と残薬解消を進め、薬物療法の安全性と有効性を高めるとともに、医療費適正化につなげるため、調剤報酬の抜本的な見直しが今後も継続的に行われていくと解説した。

 


札医大遺伝医学、希少・未診断疾患解明へ

 札医大遺伝医学(櫻井晃洋教授)は、付属病院の臨床遺伝外来で道内各地からの相談や、遺伝子検査等の依頼に対応するとともに、IRUD(未診断疾患イニシアチブ)拠点病院の役割を担い、希少疾患や未診断疾患の病態解明に協力。道内で唯一、認定遺伝カウンセラーを養成するなど、人材育成にも力を入れている。
 2013年4月の遺伝医学教室開設と同時に、信州大で遺伝子診療部の開設に関わった櫻井氏が教授に就任。10月に付属病院で臨床遺伝外来を開設した。

 


札幌南整形外科、新病院着工 専門性向上へ

 札幌市南区の札幌南整形外科病院(早川満理事長・120床)は、老朽化に伴う新病院建設を敷地内で始めた。延べ床面積を現病院の1.7倍に拡張し、整形外科専門病院の機能を高め、2018年秋オープンを目指す。
 新病院は、RC造地下1階地上4階建て延べ7,478平方メートル。地下にMRI室、CT室、厨房、1階に外来、薬局、検査室、事務室等を配置し、2階は手術室、リハビリ室、医局等、3〜4階を病棟(1床室、2床室、4床室)とする。

 

 


6月で就任1年、春の叙勲受章─上田順子道看協会長に聞く

 「1施設でやってきたことも、職能団体で現在行っていることも、全てつながっていると実感している」─。6月の総会で就任1年を迎える道看協の上田順子会長は、昨春まで39年間勤めた旭医大病院での看護業務功労で、今年春の叙勲(瑞宝双光章)を受けた。旭医大病院での思い出を振り返ってもらい、就任1年を控えた感想を聞いた。

 




●33郡市医師会、水銀回収事業を今夏実施
●深夜早朝受付で23%増─15年度道内小児救急電話相談
●結核予防全国大会、北大・西村教授が講演
●マスク・うがいと相関なし─札幌北楡、感染症予防行動調査
●札幌北訪問看護ステーション、「訪問DOTS」多職種で連携


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