北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成29年(2017年)10月20日付 

7対1、昨春から1000床以上減─本紙集計

 2018年度診療報酬改定まで半年を切り、道厚生局の届け出を基にした本紙集計によると、一般病棟7対1入院基本料の1日現在の道内届け出施設数は94病院、算定対象病床数合計は1万8,093床となった。16年4月1日時点から病院数に増減はないが、病床数は1,069床減。16年度改定による「重症度、医療・看護必要度」要件引き上げ経過措置が終了した昨年10月1日から1病院増、58床減だった。
 2次医療圏別では16圏域で届け出があり、最多は札幌の49病院8,390床、以下は南渡島8病院1,979床、上川中部6病院1,421床、十勝5病院1,166床など。

 


札幌地域医療連携研究会、医療と介護同時改定を学ぶ

 札幌地域医療連携研究会(代表・川端毅北海道循環器病院医療相談室課長)の第1回キックオフセミナーが、札幌市で開催された。森山洋おびひろ呼吸器内科病院事務長が、2018年度の医療介護同時改定の動向を解説。奥田龍人北海道ケアマネジメントサポートリンク代表は介護保険法改正の動向について説明した。
 同研究会は、MSWや退院調整看護師、介護スタッフなどが、診療報酬や介護報酬に関わる知識を気軽に学べる機会をつくりたいと、川端代表を中心に有志らによって設立した。

 


北大病院、18年度から国際的医療人を育成へ

 北大病院(宝金清博院長・944床)は、国際化に適応して活躍できるPhysician scientist(研究医)養成を目指し、早期から国際的環境の中で経験値を高められる初期臨床研修プログラムとして、2018年度から「国際的医療人育成プログラム」を設置する。平野聡臨床研修センター長(消化器外科U教授)は「国際医療を推進している当院ならではの他にないプログラムで、とかく敬遠されがちな大学病院での研修の魅力を伝えていきたい」と話している。

 


新札幌豊和会、がん進行を温熱療法で抑制

 札幌市厚別区の新札幌豊和会病院(森和久理事長、北川真吾院長・140床)は、がん患者への集学的治療の一環で、ハイパーサーミア(温熱療法)を実施している。他のがん治療との併用療法で効果を高めるなど好成績を上げており、免疫力向上や患者の精神的負担軽減、体調改善といった副次的効果も多いという。
 2002年から、前身の新札幌恵愛会病院で他施設に先駆けて治療を開始し、15年の同病院開設時に装置を1台増設、現在は3台を運用している。

 


福井会長、地域全体の管理・運営参画を─看護管理学会で助言

 第48回日本看護学会・看護管理学術集会が12、13日に札幌市で開かれた。福井トシ子日看協会長が「医療制度化改革の流れをキャッチアップ!─マネジメントに期待されるもの」と題して基調講演を行い、生活を支えるケアの重視、病院完結型から地域完結型への転換を踏まえて、地域全体の中で看護や施設の役割を見直していくようアドバイスした。

 


●次期報酬改定、妊産婦の外来管理評価へ
●介護人材キャリアパス、定着へ教育環境整備を─社保審専門委
●旭医大フロンティア研究室シンポ 住民参加で地域医療考える
●手稲渓仁会、TAVI100例達成
●帯広第一、PNS導入準備でスタッフの負担減へ


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