北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成29年(2017年)11月24日付 

道内透析医療の16年現況、入院患者6.7%増加

 道は2016年9月30日現在の透析医療の現況(回答施設の集計)をまとめた。透析患者は前年同期比0.8%、127人増の1万5,499人、実施施設は5施設(1.9%)増の267施設、ベッド数は16床(0.2%)増の6,582床だった。
 透析患者のうち、入院は2,035人で6.7%、127人の増加。全患者に占める比率は0.7増の13.1%。1床当たり患者数は2.35人と、0.01人減少。施設合計の1日当たり最大受け入れ能力は1万3,136人で、347人分増えた。

 


白老町国保、経営効率化へ無床診転換

 胆振管内白老町は、公設民営化を検討してきた町立国保病院(猪原達也院長・58床)について、無床診療所に転換し経営の効率化を図ることや、新施設の整備内容を示した。一般財団法人苫小牧保健センター(理事長・沖一郎苫小牧市医師会会長)による指定管理者制度導入は新施設開設の2022年度を目指して、準備体制や教育などを進めていく。
 同病院は、建物の老朽化に伴い、病床数を43床にダウンサイジングした新病院を20年度着工、22年度オープンする基本計画案を16年10月にまとめていた。

 


北大脳神経外科、脳梗塞急性期に自家幹細胞移植

 北大病院(宝金清博院長・944床)の脳神経外科(宝金教授、寺坂俊介科長)は脳梗塞急性期患者を対象に、患者本人から骨髄幹細胞を採取して増殖培養し、脳内に直接投与することで麻痺など運動機能回復を目指す自家骨髄幹細胞移植治療(RAINBOWプロジェクト)の医師主導治験を開始した。札医大でも静脈投与による同様の治験を行っているが、北大は世界に先駆けた新規的手法を取り入れ、脳内直接投与による幹細胞移植治験は国内初という。
 治験責任者は同大脳神経外科学教室の川堀真人特任助教。既に2例の移植手術を安全に終了しており、2018年11月まで3カ月ごとに計6例を実施予定。

 


済生会小樽、西小樽併設の重心施設を移転統合

 北海道済生会(島本和明支部会長)は、済生会西小樽病院(工藤亨施設長・220床)に併設されている重症心身障害児(者)施設みどりの里(120床)を、済生会小樽病院(和田卓郎院長・258床)を増築する形で、2020年8月をめどに移転・統合する。西小樽の病院機能(医療療養100床、内科外来)は今年3月末で休止しており、みどりの里移転後は病院廃止の方向。 

 


全日病17年調査、医師ベア実施率4.8%

 民間病院の2017年ベースアップ実施率は全産業に比べて低く、医師で前年比3.1ポイント減の4.8%だったことが、全日病の「民間病院の賃金引上げの実態調査」結果から分かった。医師以外も2.5ポイント減の16.6%となったほか、賃金の改定額(加重平均値)の改善も遅れていた。
 会員病院を対象に4〜6月に調査、537施設の回答を集計した。
 17年に医師の定期昇給を実施したのは43.9%。一方、制度はあるが実施しなかったのは7.6%と12年に次いで高く、病床規模が小さいほど、その傾向が強かった。

 


●療養1に一本化 一定期間の経過措置も─中医協総会
●看取り評価を充実、認知症対応強化へ─介護報酬改定案
●日本学術会議、プラットフォーム構築を提言
●小樽協会、入院・退院支援へPFM導入
●ICT利用の地域連携、平均95施設が参加─日医総研調査


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