北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

平成29年(2017年)12月1日付 

中医協総会、「7対1」「10対1」再編提案

 厚生労働省は、中医協総会における一般病棟入院基本料の議論で、将来の入院医療ニーズ変化に対応する体制への弾力的で円滑な選択・変更を促すため、7対1と10対1を再編し、「看護配置などに応じた基本部分」と「診療実績に応じた段階的な評価部分」を組み合わせた新たな報酬体系の導入を提案した。段階的評価の最も高い部分には現行の7対1配置基準をそのまま適用し、現在の7対1と10対1の「中間的な水準」の評価を設ける考えも示した。

 


介護医療院、施設基準・報酬水準を提示

 社会保障審議会介護給付費分科会が開かれ、厚生労働省は2018年4月に創設する「介護医療院」の施設基準や基本報酬の水準などを提示した。類型は、介護療養型医療施設の療養機能強化型相当のT、老健相当のUの2区分で、介護療養より療養室の広さ等の基準をアップ、医療機関併設は設備等の共用を可能にするほか、転換時に1年間限定の加算も設け、スムーズに移行できるよう誘導する。

 


札医大、SP─Dの抗腫瘍活性解明

 札医大呼吸器・アレルギー内科学講座や医化学講座などの研究グループは、上皮増殖因子受容体(EGFR)遺伝子変異陽性の肺がん細胞に、肺サーファクタントたんぱく質D(SP─D)が抗腫瘍活性を持つことを解明した。EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんの血清SP─D値が、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(EGFR─TKI)の効果を予測する新たなバイオマーカーとなることが期待される。

 


ニセコインターナショナルC、冬季限定で開業へ

 後志管内倶知安町の山田地区に、ニセコインターナショナルクリニック(師井邦竹院長・無床)が冬季間限定で開業、11日にオープンする。医師、看護師をはじめ全スタッフは英語対応可能で、増加する外国人観光客らのスポーツ外傷・障害に対応していく。
 師井院長は熊本県出身。2012年に東海大を卒業し、手稲渓仁会病院(手稲区)での初期臨床研修を経て、羊蹄山麓家庭医養成プログラムに参加。倶知安厚生病院(後志管内倶知安町)、ひまわりクリニックきょうごく(同管内京極町)などで後期研修を修了し、9月に家庭医療専門医を取得した。 

 


札樽・高羅理学療法士、骨盤底筋訓練の効果検証

 小樽市・札樽病院(多田武夫理事長、池田康一郎院長・170床)の高羅正成理学療法士は、高齢女性の骨盤底筋訓練に用いた超音波フィードバックの効果を検証。効率的に随意収縮できるようになり、尿失禁の改善につながったとする結果をまとめた。
 


●「包括ケア構築に注力」─札医代議員会で松家会長
●中医協─地域包括ケア病棟で議論
●北大・医療国際化、旭医大・ICT活用─実績評価
●旭山病院─重度認知症デイ開始へ
●HSCT患者の身体機能変化を検証─札幌北楡


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