北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2018年(平成30年)1月19日付 

中医協総会、「急性期入院料」7段階に

 中医協総会が開かれ、厚生労働省は7対1と10対1を再編・統合して新設する「急性期一般入院料(仮称)」について、現行10対1の看護必要度加算の区分数を踏まえ、新たに設けられる7対1相当と10対1相当の中間的評価区分に2つの段階を設け、計7段階とする具体的イメージを示した。また、現行7対1に相当する「重症度、医療・看護必要度」該当患者割合の基準値(25%)についても、引き上げを含む見直しを提案した。
 これまでの議論では、急性期(7対1、10対1)から長期療養に至るまでの入院基本料・入院料を再編・統合する方針が固まっており、急性期は10対1看護配置などの「基本部分」と、重症患者割合などに基づく「段階的評価部分」の組み合わせによる新評価体系への移行が示されている。

 


全日病、「認定病院総合医」創設へ

 全日病は、地域包括ケアにおける複雑な課題への対応能力を有し、病院運営にも積極関与できる人材確保を目指して、「認定病院総合医」制度を創設する。10年以上の経験のある全診療科の医師を対象に、今夏から育成プログラムの開始を予定。研修期間は1年を基本単位に、職場や個人の状況を踏まえて1〜3年の柔軟なシステムにする考えだ。
 高齢患者の増加等により、病院を取り巻く環境が著しく変化する中、臓器別に捉われない幅広い診療やチーム医療の実践、患者の生活全体を視野に入れた機能構築など、新たなキャリア形成を志向する医師を支援していく。

 


道内の新規透析導入患者、16年は11%増に─日本透析医学会

 日本透析医学会のまとめによると、本道における2016年1〜12月の新規透析導入患者数は、前年から10.9%(172人)増の1,750人だった。3年ぶり増加となったが、長期的には減少傾向となっている。
 透析に至った主な原疾患の割合は、糖尿病性腎症が44.1%(前年比0.5ポイント増)、慢性糸球体腎炎16.3%(1.4ポイント減)、腎硬化症14.3%(1.3ポイント増)、その他25.3%(0.4ポイント減)となった。

 


帯広・北斗、上肢麻痺患者にキンビス導入

 帯広市の社会医療法人北斗(鎌田一理事長)は、バーチャルリアリティ(VR)を活用したリハビリ機器「KiNvis(キンビス)」を導入。上肢の自己運動錯覚が上肢麻痺患者のリハビリに与える影響について検証を進めている。
 同法人は、北斗病院(井出渉院長・267床)や十勝リハビリテーションセンター(竹田晴男院長・199床)を中心に、約200人のリハビリテーション専門職が在籍し、3次元動作解析装置、電気刺激装置、近赤外光脳機能イメージング装置など最新の診断・治療機器も積極的に採用するなど、さまざまなリハビリを展開している。

 


道看協シンポ、訪問看護の地域活動報告

 道看協は「2017年度地域における看護職等の連携シンポジウム」を開き、道内の看護師や地域連携に取り組む医療、介護関係者が多数参加した。道内各地の訪問看護ステーションの役割や、地域の消防隊、行政などと幅広く連携し、スムーズな患者支援に結び付いた事例等が紹介された。
 高橋亜希子紋別地域訪問看護ステーション所長は「紋別地域の医療介護連携における訪問看護ステーションの役割」を講演した。
 


●18年度診療報酬改定、かかりつけ医機能を強化
●都道府県医師会が支援を─有床診設置
●日本学術会議、がん基礎研究の支援充実を提言
●市立美唄、20年夏に新病院開院へ
●市立札幌、糖尿病網膜症合併症の足病変を調査


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