北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2018年(平成30年)6月22日付 

道医代議員会で長瀬会長、地域別診療報酬に危機感

 道医(長瀬清会長)の第152回定時代議員会が17日に道医会館で開かれた。長瀬会長はあいさつで、2018年度診療報酬・介護報酬同時改定の影響を懸念するとともに、医療費適正化に向けて一部地域で検討されている地域別診療報酬にも言及し、国民皆保険堅持のため、安易な取り組みは避けるべきと訴えた。23日に行われる日医の次期役員改選では、副会長に引き続き中川俊男氏を推薦する考えを示した。  

 


道立病院17年度プラン評価、収益目標達成率87%

 道病院事業改革プランを評価する委員会が開かれた。6道立病院における医療事業分の2017年度(実績見込み)収益目標達成率は、入院が87.0%、外来が93.3%で、合わせて91.7%。費用実績は96.7%で、給与費97.4%、医薬材料費91.7%、経費97.4%だった。収支差は58億6,900万円の赤字だったものの、目標達成率の向上、費用減少などによって、前年度と比べ赤字幅は4億500万円圧縮した。

 


北大COI、「健康アイス」展開開始

 北大COI「食と健康の達人」拠点は、同大病院栄養管理部、セコマと共同で、宗谷管内豊富町産の牛乳とバターを活用し、家庭や入院中でも食べられる「健康アイス」を開発した。同病院で院内提供を開始、7月下旬にオープン予定のセイコーマート北大店などでも販売し、その後は他の病院や介護施設などへも展開する。

 


函館稜北がオープンカンファレンス、終末期ケアの質向上へ

 函館市の函館稜北病院(佐々木悟理事長、及能義広院長・104床)は、市内の急性期病院や、在宅医療に関わる医師、看護師、地域連携室スタッフ、ケアマネ、介護職らを交えて、急性期から在宅へ移行し、ターミナルケアを行った症例を取り上げる「オープンカンファレンス」を定期的に開催。同じ患者のケアに関わった施設と職種間の相互理解を促し、経験や知識の共有、ケアの質向上につなげている。

 


札幌共立五輪橋、自己抜針防止ベスト考案

 札幌市南区の札幌共立五輪橋病院(本間久登理事長・188床)は、自己抜針等のおそれがある患者向けに、病衣の上から着用できるベストを考案した。従来の首元に巻いていたタオルよりも見た目が良い上、抜針を防ぐため立ち襟にするなど仕様も工夫したことで、高い効果を発揮している。

 




●総合診療専門研修 1次審査基準改訂、都道府県の意見反映へ
●日医、健康寿命延伸へ提言 地域医師会の役割重要
●ヘルニア学会、札幌市で29日から2日間
●南区・仁楡会、前立腺肥大に半導体レーザー導入
●市立旭川病院 精神科リエゾンチーム始動


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