待ったなしの医療制度改革、医療環境や疾病構造の変化、医療技術の高度化、患者ニーズの多様化が進む中で、2018年度診療報酬・介護報酬の同時改定が施行。人口構造や入院医療の在り方を見据え、地域包括ケアシステム構築に向けた取り組みがいよいよ本格的に動き出した。 入院医療は、急性期が7区分、地域一般が3区分、地域包括ケアが4区分、回復期リハビリテーションが6区分に再編。「重症度、医療・看護必要度」、在宅復帰率が見直され、入退院支援体制や地域連携を後押しする項目が評価され、在宅医療を推進する流れが加速している。 18年夏季特集号では、新設されたオンライン診療や介護医療院をはじめ、入退院支援、かかりつけ医機能促進、在宅療養支援、サ高住併設医療機関の取り組み、さらに在宅医育成や地域全体で専門職が支える先進事例を取材。「和衷協同」では、24時間救急体制を備えた地域診療所、2代にわたり地域貢献に努めるクリニックに焦点をあてた。 ●オンライン診療 奥尻町国保病院 ●在宅医育成・支援 札幌市医師会 ●在宅療養支援診療所 いまいホームケアクリニック(中央区) ●かかりつけ医療充実 勤医協札幌病院(白石区) ●医療・介護・福祉連携 CCL[くくる](釧路市) ●精神医療と介護医療院 道央佐藤病院(苫小牧市) ●入退院支援強化 旭川赤十字病院 ●サ高住併設病院 奈井江町国保病院 ●特集号連載【和衷協同】 島牧診療所(後志管内島牧村)/白川整形外科内科(北見市) |