北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2018年(平成30年) 8月24日付

働き方改革の上限時間設定、半数弱「救急維持できず」

 道病院協会(中村博彦理事長)は、医師の働き方改革に係る緊急アンケートの結果をまとめた。厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」の中間的な論点整理における上限時間の設定のうち、時間外勤務における上限、連続複数月で平均80時間(最大100時間/月)、720時間/年の想定で、医師増員なしには「救急体制が維持できない」とした病院が45.2%を占め、「維持できる」を8.9ポイント上回るなど、現場の厳しい実情が浮き彫りになった。

 


道地域枠配置、「考え方」素案概ね了承

 道地域枠医師キャリア形成支援検討委員会(座長・小熊豊道医副会長)の2018年度第3回会議が開かれ、19年からの「地域枠医師の配置等の考え方」の素案を概ね了承した。一方、卒後4年目に200床以上の病院に配置された医師の診療支援について、道が示した18年度計画では、配置病院によって派遣日数が年2日から48日まで開きが大きく、診療支援のあり方を次回9月の会議で検討することを決めた。

 


旭医大 リンパ浮腫に遺伝子治療 医師主導治験を開始

 旭医大(吉田晃敏学長)は徳島大と共同で、下肢原発性リンパ浮腫を対象に、肝細胞増殖因子(HGF)プラスミドDNAによる遺伝子治療製品を用いた医師主導治験(第2相)を開始した。患者のQOLが著しく障害され、有効な治療法が存在しない同疾患に対し、遺伝子導入によって患部のリンパ管新生作用を誘導する世界初の試みで、根治的治療法になる可能性もあるという。

 


西区・静和記念病院 2020年に平和病院と統合へ

 西区の医療法人社団静和会(川上雅人理事長)は、静和記念病院(95床)と、同一法人の平和病院(黒田練介院長・140床)を統合し、同区の八軒5条東5丁目に新築移転する計画だ。がん医療等で急性期からターミナルケアまで幅広いサービスを展開。地域・施設完結型医療の実現を目指す。

 


日看協、認定看護師制度を再構築

 日看協は、「認定看護師制度」の再構築に向けた制度設計(案)を作成した。医療・社会の変化や現行制度の課題等を踏まえて、認定分野を「疾患(5疾病5事業)」「生活」「成長発達」「活動の場」の4つの軸で整理し、18分野に再編する。

 


日赤道支部17年度病院決算 6年連続の赤字に

 日赤道支部がまとめた2017年度医療施設特別会計決算によると、10病院合計の収益的収支は23億6,500万円の赤字となった。地域ニーズに応じた良質な医療提供を重点に、他医療機関との連携推進、病床構成の見直し等を推進。

 


●がん拠点病院要件見直し─厚労省 新整備指針を通知
●東京専攻医さらに削減 19年度の募集は10月半ば以降
●EBV感染細胞の放出エクソソーム miRNAが濃縮─北大細胞生理
●岩内協会、放射線防護施設を運用
●桧山塾で夏季セミナー開催 地元高校生ら32人参加
●特定健診受診率51.4%─16年度 指導終了率は18.8%

 


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