北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2018年(平成30年) 9月28日付

医師マッチング本道中間公表、1位希望10人減の301人

 医師臨床研修マッチング協議会は、2018年度マッチングの中間公表時点における希望順位表登録者数(1位希望参加者数)をまとめた。本道は、前年度の中間公表時に比べて3医育大病院計が9人増の80人、マッチングに参加した臨床研修病院52病院計が19人減の221人、合計は301人となった。300人台は4年連続。
 病院別で1位希望者を確保できたのは、前年度から5病院減の40病院、うち定員を超えたのは1病院増の8病院、定員ちょうどは6病院少ない6病院となっている。

 


14年新規がん患者、過去最多の86.7万人に

 国立がん研究センターは、2014年に新たにがんと診断された患者数は男性50万1,527人、女性36万5,881人の計86万7,408人で、前年から3.5%、4,956人増え過去最多となったと発表した。部位別では、大腸が胃を抜いて1位となった。
 人口10万対の年齢調整罹患率は男429.4(前年比0.6%増)、女300.7(1.5%増)の計354.6で、1.0%増加した。
 部位別における性別罹患数みると、男性は胃、肺、大腸、前立腺、肝臓、女性は乳房、大腸、胃、肺、子宮の順に多かった。

 


北大電子研・榎木准教授ら、短周期体内時計の脳領域特定

 北大電子科学研究所の榎木亮介准教授らの研究グループは、30分〜4時間程度の短周期体内時計である「ウルトラディアンリズム」を生み出す脳領域が、視床下部の室傍核と傍室傍核領域に存在し、ウルトラディアンリズムの発生には神経細胞ネットワークの同期活動が重要であることを発見した。米国科学アカデミー紀要(PNAS)オンライン速報版に、18日付で公表された。
 体内時計にはウルトラディアンリズムのほか、約24時間周期のサーカディアンリズム(概日リズム)があり、概日リズム中枢は視床下部の視交叉上核に存在。網膜を介して光情報を受け、固有周期を24時間に調節し、全身の細胞や臓器に統一の取れたリズム情報を伝達する。

 


石狩市・花川、平地見守り歩行 早期に実現─リハ支援ロボットで成果

 石狩市の花川病院(竹川節男理事長、憲克彦院長・180床)は、リハビリテーション支援ロボット「ウェルウォーク」を2017年10月に導入。18年7月までに麻痺患者25人で使用したところ、毎回訓練時に安定して十分な歩行量が得られ、平地での見守り歩行が当初の予想よりも早くできるなど、軽度、重度問わず良好な成果を上げた。
 大手自動車会社が開発した同装置は、トレッドミルや歩行訓練用体重免荷装置、モニター等が一体となった本体と、膝の曲げ・伸ばし動作を補助するロボット脚で構成。

 




●初再診料配分など論点 補填不足、見込みと実績に差─消費税分科会
●胆振東部地震、超過入院は減額せず 厚生省が診療報酬等で特例
●肝胆膵がん 治療成績向上で成果報告─消化器病学会道支部例会
●函館市・国立函館、がん遺伝子診断相談外来でゲノム医療理解促す

 


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