北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2018年(平成30年) 10月26日付

18年度医師マッチング、本道3人減の334人

 医師臨床研修マッチング協議会が公表した2018年度マッチング結果によると、本道は参加55病院(前年度比増減なし)、募集定員473人(同11人増)に対し、内定者数は前年度から3人減の334人となった。過去最多だった15年度(353人)から漸減傾向が続いているものの、5年連続で300人を超え、過去4番目の水準となっている。
 都道府県別では、東京、神奈川、大阪、愛知、千葉、兵庫、福岡、埼玉に次ぐ9位。定員充足率は2.3ポイント低下して70.6%と、全国値(81.8%)を10ポイント以上下回り、32位となっている。内定者を確保できたのは前年度から6病院減の44病院、うち募集定員を満たしたのは12病院減って16病院だった。

 


医療経営士実践研究大会、臨床と経営の視点を教育に─草野氏が大学での試み講演

 第7回全国医療経営士実践研究大会札幌大会(大会運営委員長・田中繁道医療法人渓仁会理事長)が札幌市で開かれ、元小樽協会病院外科診療部長で医療経営士3級の草野真暢道文教大教授が「臨床医と医療経営士の経験を大学教育に生かす試み」と題して特別講演を行った。
 草野氏は、同病院のDPC対象病院移行をきっかけに、DPC制度や医療システムなどに関心を持ち、2011年に診療情報管理士、13年に医療経営士3級を取得。12年からは同病院薬事委員長として、採用医薬品の適正化プロジェクトを手掛けた。

 


マッチング大学病院結果、旭医大が過去最多53人

 医師臨床研修マッチング協議会がまとめた2018年度マッチング結果によると、防衛医大と国際医療福祉大を除く全国80の大学病院(本院)別で、内定者数が最も多かったのは東大の120人、次いで東京医科歯科大が119人だった。定員充足率100%は、両大学を含む11大学(前年度10大学)が達成した。
 本道では、旭医大が03年度の制度開始以来最多となる53人で、全国18番目の水準となっている。北大は小児科・産科を除く標準定員枠でフルマッチを達成したものの、34人(49位)は2年連続で制度開始後の最少。札医大の23人(63位)も制度開始以来最少となった。

 


函館透析防災NW、震災時にMCA無線活用し患者受け入れ円滑化

 函館市内で人工透析を行う14施設は「函館透析防災ネットワーク」を構築。複数の通信チャンネルを多数の利用者で共用できる業務用移動通信システム「MCA無線」を活用し、災害時に対応している。
 2011年の東日本大震災をきっかけに、同市でも患者が継続して透析治療を受けられる支援体制を整備するため、五稜郭ネフロクリニックや北美原クリニック、函館五稜郭病院、函館中央病院、市立函館病院など14施設が集まり、災害時の透析医療確保策を検討。

 



●医薬分業のあり方議論 薬局機能、より明確化へ
●持続可能な医療・介護へ多角度から意見交換─医業経営コンサル協会
●網羅的がん遺伝子検査開始 先進医療B、最適抗がん剤探る─北大 
●清田区・札幌里塚、内科問診票の項目見直し 効率化で診療の質向上

 


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