北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2019年(令和元年) 5月31日付

医師確保計画策定議論スタート、11月に素案報告へ─道検討委

 道の2019年度第1回「地域医療を担う医師の確保に関する検討委員会」(座長・小熊豊道医副会長)が開かれ、20年度から実施する医師確保計画の策定へ向けた議論を開始した。道が示したスケジュールでは、同検討委と上部組織「地域医療を担う医師養成検討分科会」で夏ごろに骨子をまとめ、11月の第4回定例道議会に素案を報告、パブリックコメント等を経て、20年3月の医療審議会で道知事に答申する。
 同計画は改正医療法に基づき、36年を目標とする医師偏在解消に向け、各都道府県が19年度内に策定する。初回が20〜23年度の4年、以降は医療計画と合わせて3年ごとに見直し、35年度で終了する。

 


ギャンブル等依存症対策、道推進計画策定へ

 道はギャンブル等依存症対策推進会議を開き、医療機関や相談機関等への実態調査の具体的内容を協議。併せて専門部会を設置して推進計画(仮称)策定を進めていくことを決めた。
 国のギャンブル等依存症対策推進基本計画の策定を受けて、都道府県レベルで推進計画を策定することになっている。
 これを踏まえ、道内で精神科を標榜する病院や診療所を対象に、病的賭博やギャンブル障害等に関する実態の把握に乗り出す。

 


冠動脈硬化、心臓周囲脂肪の質低下が関与─横田・北大特任講師ら発表

 北大病院臨床研究開発センターの横田卓特任講師(3月まで循環器内科特任助教)らの研究グループは、心臓周囲脂肪(EAT)の質の低下が冠動脈硬化進行に関与していることを明らかにしたと発表した。これまで脂肪量増加と冠動脈疾患(CAD)の重症度に関する報告はあったものの、脂肪の質の評価は難しく、ミトコンドリア機能の測定技術向上によって世界で初めて解析に成功したという。英科学誌サイエンティフィック・リポーツで報告した。

 


北斗、居宅介護支援事業所にAI導入

 帯広市の社会医療法人北斗(鎌田一理事長)は、老健かけはし内に設置している居宅介護支援事業所「ふぁーすと」に、民間企業が開発したケアデザイン人工知能MAIAを導入した。数十万件のデータから、人工知能が自立支援に向けて最適と判断したケアプランを作成。それを参考にプランの質の向上を図るとともに、ケアマネジャーの振り返りに活用している。
 厚生労働省の2015年度「介護支援専門員の業務等の実態に関する調査」では、勤務上の最大の悩みとして、経験年数5年未満の5割以上、10年以上の3割が「自分の能力や資質に不安がある」と回答している。
 これを踏まえ、愛知県豊橋市で17年にスタートした「AIを活用したケアマネジメントに関する実証プロジェクト」で開発されたシステムを導入した。

 


厚労省賃金構造基本統計調査、18年医師給与78万円

 厚生労働省がまとめた2018年賃金構造基本統計調査(同年6月分)概要によると、医師所定内給与は、平均年齢40.9歳、勤続年数5.5年で月額78万1,200円だった。17年調査(42.1歳、5.3年、84万9,000円)と比べると年齢が1.2歳若く、給与は8%下回っている。

 医療機関の従業員規模別では、1,000人以上が57万5,100円(平均年齢36.6歳)、100〜999人(同47.3歳)が112万6,500円、10〜99人(同53.9歳)が125万1,700円。100〜999人規模以外は前年調査を上回った。小規模ほど年齢が高く、給与水準が高い状況は例年通り。

 



●専攻医全国で8,615人 19年度採用本道は317人
●道薬学大会 乾日薬副会長が特別講演
●分子アメージング学会で北大白土教授が講演
●坂泌尿器科 新病院の移転新築着工
●救急救命士の医療機関処置 8割強が整備望む‐厚労省「在り方検」で報告

 


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