北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
週刊:北海道医療新聞

2019年(令和元年) 6月21日付

長瀬会長7選で決意、諸課題解決へ組織増強を─道医代議員会

 道医(長瀬清会長)は15日に開いた第154回定時代議員会で、任期満了に伴う役員等の改選を行い、長瀬会長を再選した。7期目で、山崎武夫氏と吉田信氏の6期を抜き、戦後の会長では最長となる。長瀬会長は翌日の第155回臨時代議員会の所信表明で、医師の働き方改革、消費税問題、新専門医制度など多くの問題解決に向けて「医師が団結して良い医療環境づくりに努めることが必要だ」と述べ、組織増強と医師会活動への積極的参画に対する協力と支援を訴えた。

 役員改選は、候補者が全て定数通りだったため定款施行規則により投票を行わず決定した。副会長は、藤原秀俊、深澤雅則の両氏を再選、佐古和廣氏を新たに選出した。佐古氏は日医代議員補選も当選。前副会長の小熊豊氏は参与に就く。

 


道19年度補正予算案、大規模災害時対応を強化

 道は、一般会計補正2,513億円と、骨格の当初予算を合わせ2兆8,609億円に上る2019年度の補正予算案を発表した。保健福祉費は4,131億円で、前年度より4.1%増加した。大規模災害時や停電時に対応するため、非常用自家発電設備を道立保健所に整備し、訪問診療が必要な在宅人工呼吸器使用患者に貸し出せる簡易自家発電装置等を医療機関に配置。避難中の生活機能低下等防止へ災害派遣福祉チームによる支援や官民協働による「災害福祉支援ネットワーク」の構築、災害拠金病院整備やDMAT隊員の養成充実を図る研修等の拡充なども盛り込んだ。

 医療・福祉の充実に向けた新規事業をみると、医療機関を受診する外国人の円滑な意思疎通支援や従事者の負担軽減など外国人医療環境の整備、ギャンブル等依存症の相談支援や治療体制の充実を図る依存症対策推進計画の策定、受動喫煙対策の取り組み推進。

 


北大整形外科須藤特任准教授、脊椎手術用インプラント開発

 北大脊椎・脊髄先端医学分野(整形外科学教室)の須藤英毅特任准教授は、脊柱変形疾患患者の背骨にベストマッチする高生体適合性の脊椎外科手術用インプラントの開発・実用化に成功したと発表した。同教室が世界をリードする脊柱再建術と組み合わせて使用することで、安全性と治療成績が向上し、新たなオーダーメード手術治療法が広く普及することが期待されるという。

 脊柱変形矯正手術は、整形外科分野で最も難易度の高い手術の一つ。一般的には、まっすぐな形状の金属製インプラント(ロッド)を「曲げ加工」して使用するが、体軸のねじれ等も考慮した3次元的な矯正は難しく、使用するロッドの形が患者の背骨の形に合わない場合、ロッドが変形したり折れたりして、再手術となる課題もあった。

 


新札幌駅前内科循環器C、7月1日に移転

 札幌市厚別区の新札幌駅前内科循環器クリニック(増田敦理事長・無床)は、7月1日に同区厚別中央3条6丁目に移転する。将来の透析ベッド増床を見据え、余裕を持たせたつくりとし、患者アメニティ向上を図る。

 診療科目(内科、循環器内科、人工透析内科)と、医師・スタッフの体制は変わらない。

 新施設は、RC造3階建て、延べ約1,900平方メートルで、現行のビル診に比べ1.5倍近くに拡大。1階部分を駐車場と調剤薬局、2階を一般外来、3階を透析センターとする。

 


日看協、函館で本道初の総会

 日看協は6月6日から2日間、函館市で2019年度通常総会並びに全国職能交流集会を開いた。本道初の開催で、全国から代議員、会員など約2,700人が参加。総会では、「看護基礎教育制度改革の推進」「看護職の働き方改革」など4つの重点政策を決定した。

 総会の冒頭、開催地を代表し、上田順子道看協会長があいさつ。昨年9月に発生した胆振東部地震で、全国から多数の支援が寄せられたことに感謝の意を示すとともに、「看護の将来ビジョン」などをベースに、「人々の健康を守る看護の目的を次世代につなぐべく、看護の未来に向け力強く取り組んでいく」と述べた。

 


●オンライン診療 報酬上の対応を議論
●妊産婦加算そのまま再開は不適当 厚労省検討委とりまとめ
●伊藤財団 交流等41件を助成
●寺島整形外科 オープンMRI導入
●褥瘡創処理指導に臀部立体モデル使用 札幌いしやま

 


ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。