北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2019年(令和元年) 11月22日付

道医療審、少数区域に目標数設定

 道医療審議会(会長・長瀬清道医会長)は、本道の医師確保計画素案、外来医療計画素案を了承した。医師確保計画では医師偏在指標に基づき、医師少数区域で必要とされる目標数を新たに設定したほか、「道全体の医師数の維持・確保」「2次医療圏の医師偏在是正」を柱に、達成に必要な施策を盛り込んだ。両計画は12月中旬にもパブリックコメントを行い、1?2月の道医対協、道総医協の議論を経て、3月に諮問・答申が予定されている。

 各都道府県で医師確保計画の策定(2020?23年度)が、初めて義務付けられた。

 本道の医療施設従事医師数は、全国平均に近い水準で増加しているものの都市部に医師が集中、医療需要との間に不均衡が生じているため、広域分散型の実情を踏まえ、全道域における医師の確保と、2次医療圏間の偏在是正に取り組む。


道厚生局WSで南須原教授が解説、医療安全知識の更新を

 道厚生局は、医療機関の管理者や医療安全担当者らを対象に、2019年度医療安全に関するワークショップを札幌市で開いた。北大病院副病院長(医療安全担当)の南須原康行教授は、医療事故調査・支援センター(日本医療安全調査機構)の「医療事故の再発防止に向けた提言」などを基に最新トピックなどを解説し、医療安全知識のアップデイトを呼び掛けた。

 昨年に続いて「医療安全アップトゥーデイト」と題して講演した南須原教授は、まず再発防止提言第1号「中心静脈穿刺合併症に係る死亡の分析?第1報」に関連して、日本医療機能評価機構の医療安全情報第113号も参照しながら、中心静脈カテーテル抜去後の空気塞栓症を取り上げた。


脳神経外科・川堀氏ら、自家骨髄幹細胞を事業展開─北大発ベンチャー設立

 北大病院の川堀真人神経細胞治療研究部門(脳神経外科)特任准教授、七戸秀夫臨床研究監理部准教授、宝金清博名誉教授らは、研究開発を進めてきた自家骨髄幹細胞(HUNS-001)を用いた中枢神経疾患再生医療の事業展開を目指し、大学発ベンチャー「株式会社RAINBOW」を起業した。現在進行中の脳梗塞亜急性期に対する医師主導治験では良好な結果が得られ、2023年には慢性期に対する第2相治験開始を予定するほか、脳出血や脊髄損傷などの治療開発も併せて進める。

 同社は8月設立、10月に「北大発ベンチャー」に認定された。社名は「Research on Advanced Intervention using Novel Bone Marrow stem cell」(革新的技術による骨髄幹細胞の研究と治療)の略で、これまでのプロジェクト名を引き継いだ。


札幌清田整形外科、病院建て替えへ

 札幌市清田区の札幌清田整形外科病院(片平弦一郎理事長・109床)は、病院建て替えに向けて2020年春から新棟の建設を始める。工事は2期に分けて行い、22年夏に新病院がグランドオープンする計画だ。

 同病院は1987年開設で、患者アメニティの向上や業務効率化を目指して建て替えを計画。以前から土地選定を進めてきたが、地域の医療バランスや古くから通う患者の利便性等を考慮し、現在地での建て替えに決めたという。

 1期目に病院隣接地で建設する新棟部分は21年に完成し、病棟の一部やリハビリ室、外来などを移設。


●中医協総会 「A1・B3」基準など議論 

●16時間以上の夜勤改善─医労連19年度看護実態調査  

●IPOM─PLUSの利点紹介 ヘルニアを学ぶ会特別講演

●釧路労災 疼痛予防体体操を考案

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