函館市の函館渡辺病院(三上昭廣理事長、増岡昭生院長・563床)は、専門に特化した実地研修や研究に取り組んだ活動を院内で認めるアドバンスナース制度を導入。実践能力を習得した看護師が診療科の垣根を越えて知識を伝えることで、院内全体の看護の質向上につなげている。
一般病棟120床と精神科病棟443床を有する同病院は、精神神経科を主体に外科、内科など幅広い医療を展開している。看護部が掲げる理念は「こころと体のトータル医療」。専門知識や技術を備えた看護師の教育を重視し、2012年にアドバンスナース制度を取り入れた。
臨床経験5年以上を対象に、複数の専門領域から看護の質につながるテーマを選択し、2年の任期で研究や研修に取り組みつつ、看護の実践モデルとしてアドバンスナース活動を行う。
|