厚生労働省は、第20回救急・災害医療提供体制等の在り方に関する検討会に、「救急救命士の資質活用に向けた環境の整備に関する議論整理(案)」を提示した。近年増大し続ける救急医療現場の負担軽減や医師の働き方改革等を考慮し、救急救命士法の改正や救急外来等への看護師配置等など必要な措置を行うことを盛り込んだ。
救急出動件数や搬送人員はこの30年間で2倍に増加。救急科専門医は1万人が必要との推計に対し、半数以下にとどまっており、救急機能のある病院の24%、救命救急機能のある病院の84%が救急医の勤務が年間1,860時間を超えているのが現状。
一方、救急救命士の登録は2019年10月現在で6万1,000人、同資格保有の消防職員は3万7,000人に上る。
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