北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2020年(令和2年) 9月18日付

道内研修医20年度採用、最多の350人

 道のまとめによると、2020年度の道内研修医採用数(4月1日現在)は前年度から44人増の350人で、04年度の新卒後医師臨床研修制度開始以来最多だった16年度の334人を上回った。19年度マッチングにおける内定者数からは1人減った。臨床研修病院52施設の合計では、前年度から41人増(マッチ者数から12人増)の263人、全採用者数に占める割合は前年度比2.2ポイント増の74.7%と、いずれも過去最高となった。
 自治医大枠を含む全道の募集定員467人(前年度475人)に対する充足率は10.5ポイント上昇し、過去最高の74.9%だった。出身大学は、道内が75.4%にあたる264人(前年度比34人増)、道外86人(10人増)、うち関東22人、東北16人、九州・沖縄15人などとなっている。


交雄会メディカル、社会医療法人に

 道は、社会医療法人の認定、法人合併をはじめ、医科診療所10件、歯科診療所12件の医療法人設立と解散14件を認可した。
 社会医療法人は厚別区で記念塔病院などを運営する医療法人交雄会メディカル(三井慎也理事長)=へき地医療・生田原診療所(派遣先)=、合併案件は千歳病院(千歳市)、つるい養生邑病院(釧路管内鶴居村)などを運営する医療法人資生会と医療法人えんどう会、医療法人社団誠医会=存続法人・医療法人資生会(佐藤正俊理事長)=となっている。


北大総長予定者 宝金氏に聞く、経営的収入で財政再建

 北大脳神経外科学教室前教授の宝金清博名誉教授が、北大病院長経験者としては初めて北大総長に就任することが決まった。選考会議では、病院長として歴代最長の6年間にわたる経営実績も評価された。10月に予定される任命後は、全学的な観点から、長期の総長不在で負ったダメージの回復や財務基盤の強化に取り組むことになる。今後の抱負とともに、北大病院の課題などを聞いた。


我汝会さっぽろ、28日移転オープン

 札幌市東区の我汝会さっぽろ病院(木村正一理事長、春藤基之院長・50床)は、JR苗穂駅北側の同区北5条東11丁目で進めていた新築工事を終え、28日に移転オープンする。手術室を増やし、検査機器を更新するなど、手術体制の大幅な拡充を図るほか、2021年以降、順次増床を進める予定だ。
 新病院は、RC造5階建て延べ7,000平方メートル。1階は従来よりも広く開放的な外来スペースとし、診察室は6室から8室に増やした。
 外来待合いに隣接して各種検査室を配置。MRIは、機種の更新に加え、1台を増設して、1.5テスラの最新タイプ2台体制とし、年々増加している検査ニーズに対応する。また、エックス線装置、CT、骨密度測定装置も全て更新する。


札幌ひばりが丘、病棟看護師が退院後訪問

 札幌市厚別区の札幌ひばりが丘病院(高橋大賀理事長・176床)は、ポストアキュートやサブアキュートの受け入れに注力。患者に住み慣れた場所で、望む生活を送ってもらおうと、地域包括ケア病棟看護師による退院後訪問に取り組んでいる。
 病棟看護師が、事前に退院先を訪問して生活環境を確認し、医療ソーシャルワーカーや精神保健福祉士、ケアマネジャーと連携して対応にあたる。
 診療報酬で対象とされる疾患に限定せず、糖尿病の血糖値コントロールなど、退院後も継続する必要があるものや、骨折した患者がADLを維持できているかを把握。がん患者の疼痛コントロールやレスパイトにも対応している。


7月減収、病院の83.3%に─道保険医会調査

 道保険医会(加藤康夫会長)は、「新型コロナウイルス感染症拡大に伴う医療経営アンケート調査」第2弾の結果を公表した。7月診療は前年と比較して、病院全体の83.3%、急性期病院では89.2%が減収になっており、「経営が厳しい」「支援がなければ継続困難」というところが4分の3を占めた。
 コロナ対策における負担について、経済的・人員的の両方が62.8%(急性期65.7%)、経済的が30.6%(28.4%)、人員的が3.3%(2.9%)。一方、負担に感じていないは2.8%(2.9%)だった。
 4〜7月の4カ月間に職員は退職・休職等で確保できなかった病院が17.2%(15.7%)、入院料等の施設基準を満たしていない(緩和特例の範囲内、変更予定)が6.1%(8.8%)。


●地域医療重点プログラム 奨学金貸与者が対象
●役割・機能をより明確化 道立病院新改革プラン
●森林浴で健康づくりを 住友氏が講演
●中村記念 「頸椎人工椎間板置換術」開始
●19年度は151施設・2031人 新人看護職員臨床研修
●介護職不足感65%と微減 介護労働安定センター調査

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