北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2020年(令和2年) 10月2日付

マッチング中間公表、本道1位希望306人に

 医師臨床研修マッチング協議会は、2020年度マッチングの中間公表時点における希望順位表登録者数(1位希望参加者数)をまとめた。本道は、3医育大病院が前年度から14人減の47人、マッチングに参加した臨床研修病院54病院(前年度51病院)が9人減の259人、合計は23人減の306人だった。過去最多だった前年度からは減ったものの、6年続けて300人を超え、最終的なマッチ者数も7年連続300人台とみられる。
 1位希望者を確保できた病院数は、前年度より1病院多い48病院、うち定員を超えたのは1病院減の10病院、超過分の合計は30人(前年度比14人減)、どの病院も定員の2倍以内に収まっている。定員ちょうどは1病院減の6病院だった。特例定員枠である小児科と産婦人科の専門プログラム(道内募集定員12人)は、どちらも選択者がいなかった。


都道府県医師会、「検査施設増設を」8割─日医調査

 日医が公表した「都道府県におけるPCR等検査の検査対応能力に係るアンケート調査結果」によると、都道府県医師会の8割が「医師が必要と認めた検査を実施するためには、今後、検査施設数の増設が必要」と回答した。各医師会が必要としている施設数は「総じて数施設から十数施設程度」であり、施設整備やPCR装置導入への支援のほか、財源の手当てを含めた人材の確保が急務であるとしている。
 調査は47都道府県医師会を対象に、8月21日〜9月14日にウェブで実施した。現在の施設数で十分かという問いに対しては、「現在も今後も十分」が9医師会(20%)、「現時点で不十分」が7医師会(16%)、「現時点では十分だが、今後は増設が必要」が29医師会(64%)となった。


大学病院本院1位希望者数、3医育大の充足率30%台─マッチング中間公表

 医師臨床研修マッチング協議会がまとめた2020年度マッチング中間公表結果によると、防衛医大を除く全国81大学病院本院で、1位希望の登録者数が最も多かったのは東大の82人、次いで前年度最多だった東京医科歯科大が71人、大阪医大が56人だった。
 道内では、旭医大が3医育大トップを維持したものの、23人で順位を落とし、38位(前年度11位)。ともに12人の北大と札医大は59位(前年度・北大58位、札医大71位)だった。定員充足率は3大学いずれも30%台。


札幌鈴木、就労型デイケアで成果

 札幌市北区の札幌鈴木病院(鈴木隆理事長、篠原かほる院長・163床)は、職場復職支援(リワーク)へ、うつ病や不安障害だけではなく、統合失調症や神経症まで対象を広げた就労型デイケアを実施。ストレスマネジメント中心の内容とすることで、患者の居場所としての機能を持たせ、利用者の約4割が再就職・復職するなど成果を上げている。
 同病院は、就労型デイケア「コミュ・プロ」を2014年8月に開設。統合失調症や神経症患者のほか、失職した患者が再就職を望むケースも多いため、復職や再就職後のストレス対処法を主体とした訓練を展開している。
 訓練では、ソーシャルスキルトレーニング(SST)で他者との関わりを学習。認知行動療法をベースとした集団力動を活用し、参加者が自身の体験を話し合い、共有することで気づきの機会としている。


●医療計画中間見直し議論 道総医協地域医療専門委
●7月医業収入6.3%減―病院団体経営調査
●臨床研究医の募集開始 道内は6コース
●治療中断、個々の背景踏まえ支援―耳鼻咽喉科麻生

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