北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2020年(令和2年) 11月13日付

20年度総合確保基金事業 医療分43億円を確保

 地域医療介護総合確保基金(医療分)における本道の2020年度配分額は23億5224万円で、要望通り内示を受けた。拡充は、遠隔医療推進、病床機能分化・連携促進基盤整備など8事業で、前年度執行充当残額を含めて総額43億円を予算確保した。そのほか本年度創設された「働き方基金事業」の申請手続きも行う。


厚労省検討会 「医療資源を重点的に活用する外来」新たに提示

 厚生労働省は、医療計画の見直し等に関する検討会を再開し、外来機能の明確化や連携、かかりつけ医機能の強化などについて議論。地域ごとに各医療機関で実施される「医療資源を重点的に活用する外来(仮称)」の類型・範囲の設定、明確化の方法、連携方策などが提示された。


北大薬学松田教授ら 自己免疫性肝炎 STAP─1が発症抑制も

 北大薬学研究院の柏倉淳一講師と松田正教授らの研究グループは、細胞内シグナル伝達に関わるアダプタータンパク質の「STAP─1」が、指定難病である自己免疫性肝炎の発症を抑制する新たな分子であることを突き止めたと発表した。STAP─1がインバリアントナチュラルキラーT(iNKT)細胞の数を調節し活性化を抑制することで、重症化を抑えることが示唆され、新たな治療標的として期待できるとしている。米オンライン科学誌「PLOS ONE」に12日付で掲載された。


花川病院 ゲーム機能で歩行意欲向上

 石狩市の花川病院(竹川節男理事長、菅沼宏之院長・180床)は、リハビリテーション支援ロボット「ウェルウォーク」を最新型に更新した。運動学習理論に基づいたさまざまなリハビリ支援機能と臨床現場での使いやすさが向上。併せて、ゲーム機能の追加により、患者のリハビリ継続へのモチベーション維持につながっている。


カレスサッポロ 模擬患者にボランティア活用

 社会医療法人社団カレスサッポロ(大城辰美理事長)が運営する、カレスサッポロクリニカルシミュレーションセンター(中央区)は、各種シミュレーション教育の模擬患者役にボランティアを活用。患者目線を生かした実践教育につなげている。
 同センターは、時計台記念病院に隣接するカレスサッポロビル7階で15年6月に開設。700平方メートルのスペースに、院内各施設や在宅現場を再現し、主に看護師教育に役立てている。


道病院事業の医師月給 平均44歳102万円に

 道人事委員会は、民間給与との較差を解消するため、職員ボーナスを0.05カ月分引き下げて4.45カ月とする2020年勧告を行った。月例給については別途勧告する。
 職員給与調査では、医療職(1)給料表が適用される病院事業職員(医師)の4月分平均給与が平均年齢44.2歳で総額102万6643円(前年45.4歳、104万980円)、看護師等の医療職(3)は41.5歳で36万506円(同41.2歳、35万8947円)だった。


●道コロナ対策 警戒ステージ3に引き上げ
●日医診療所経営調査 7月6.8%減・8月4.9%減に
●札幌東徳洲会国際医療支援室 19年度1825人に対応
●三愛 退院後の生活イメージ教育
●監査報酬「高い」67% WAM 医療法人等を調査

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