北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2020年(令和2年) 12月11日付

「医療資源を重点的に活用する外来」創設へ

 厚生労働省は「医療計画の見直し等に関する検討会」を開き、外来機能の明確化・連携、かかりつけ医機能の強化等に関する報告書案を提示した。紹介患者への外来を基本とする「医療資源を重点的に活用する外来(仮称)」を新たに設け、地域で基幹的に担う医療機関として明確化するとともに、一般病床や療養病床を持つ医療機関へ外来機能の報告を義務付ける制度も創設して、かかりつけ医等との地域連携をより促進させていくとした。2022年度の初めまでに制度を開始したい考えだ。


健康寿命3年以上延伸―循環器病対策推進基本計画を公表

 厚生労働省は、循環器病対策推進基本計画を公表した。循環器病の予防や正しい知識の普及啓発、保健・医療・福祉に係るサービス提供体制の充実、研究推進の3つを全体目標に掲げ、「2040年までに3年以上の健康寿命の延伸、年齢調整死亡率の減少」を目指し、総合的に対策を推進するとした。


旭医大 地域医療教育センター開設

 旭医大(吉田晃敏学長)は、富良野圏の公立・公的病院等に対する医療支援を通じて地域医療の教育・研修体制を充実させるため、富良野協会病院(吉田秀明理事長、小山内裕昭院長・255床)と協定を結び、同病院内に「地域医療教育センター」を開設した。教員医師を派遣して同病院の診療機能強化に貢献するとともに、地域医療のリーダーとなる医師を育成する。同病院は安定的に医師を確保でき、富良野2次医療圏の地域センター病院として医療提供体制改革により一層貢献できることが期待される。


北海道消化器科 AI画像診断ソフト更新

 東区の北海道消化器科病院(森田高行理事長、目黒高志院長・199床)は、道内初のAIを使った内視鏡画像診断支援ソフトを更新。大腸の病変をリアルタイムで描出する機能の精度向上により、一層の早期発見・治療に取り組んでいる。


時計台記念 骨盤臓器脱 再発防止へ独自の入院プログラム

 中央区の時計台記念病院(大城辰美理事長、藤井美穂院長・250床)は、骨盤臓器脱の再発予防のためのセルフケア能力向上へ、独自の入院プログラムを導入。入院中はもちろん、退院後もトレーニングの継続を支援する「骨盤臓器脱指導看護師」の院内認定制度を開始した。


電子カルテ82%が導入―18年度 機能評価データブック

 日本医療機能評価機構は、2018年度に訪問審査を受審した417病院(うち新規47病院)の情報について「病院機能評価データブック」をまとめた。電子カルテの導入割合は82.3%、主機能種別では一般病院3が100%、次いで一般病院2が96.1%、以下はリハビリテーション病院77.1%、一般病院1が71.6%、慢性期病院57.7%、精神科病院51.6%、緩和ケア病院16.7%だった。


●地域医療構想実現を必須目標に―諮問会議で提言
●感染症や災害の対応強化 全介護サービスで義務づけへ
●ヘルニアを学ぶ会 蛭川氏が特別講演
●南札幌 感染治療後の患者受け入れに独自チェックリスト
●日看協・看護実態調査 再就職理由「収入増」が半数
●19年度介護給付 実受給者611万人に

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