北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年)1月1日付 

第1部 地域完結型医療を目指して
求められる新たなニーズ

 道医療計画の中間見直しが2021年度からスタートする。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、新興・再興感染症対策の対応方針が新たに追記され、健康危機対策の強化へ、必要な病床確保などが盛り込まれる。一方、地域医療構想では基本的枠組み維持を国が明示したものの、公立・公的医療機関等の再検証について「工程を改めて検討する」と先延ばし、コロナ対策を含めた財政支援を行うことを示唆した。
 全世代型社会保障検討会議は、かかりつけ医機能の強化へ、医療資源を多く活用する外来医療機関の明確化や外来機能報告制度の創設をはじめ、オンライン診療、医師の働き方改革、専門性を生かした医療提供体制、医師偏在への実効的な対策等の推進を掲げる一方で、後期高齢者2割負担創設、紹介状のない大病院の受診時定額負担対象医療機関の拡大も示すなど、公平に負担を分かち合う社会保障の構築をさらに進めていくとした。
 新春特集号では、地域連携しながらコロナ対応に奮闘、かかりつけ医機能を高める検査体制強化、将来ニーズに応えるために地域包括ケアへの全床転換、訪問診療を柱に地域での在宅医療充実、働き続けられる職場づくり、教育重視の人材育成に取り組む医療機関の姿を追った。また病院併設で介護福祉施設等を活用した新キャンパスを今春移転する日本医療大の思いを聞いた。

●旭川医療センター(旭川市) 「地域の病院」機能充実 5病院で懸命のコロナ対応
●道東勤医協釧路協立病院(釧路市) ニーズに応え機能転換 全床地ケアで黒字化
●国保由仁町立診療所(空知管内由仁町) 「在宅医療
充実へサポート かかりつけ医や関係職種と取り組み推進

●札幌西円山病院(中央区) 働き続けられる職場へ WLB重視で人材育成
●あさぶハート・内科クリニック(北区) かかりつけ医の使命 積極検査が職員・患者守る
●日本医療大(豊平区) 島本和明総長インタビュー 地域とともに人材育成 「共生社会の実現」具現化
●和衷協同 平岸病院(赤平市)

 


第2部 新春随想




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