北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年) 1月15日付

追加的健康確保措置など整理 暫定水準医療機関は21年度計画策定

 厚生労働省は、「医師の働き方改革の推進に関する検討会」でこれまで議論してきた、診療従事勤務医に2024年度以降適用される時間外労働上限規制の枠組み、追加的健康確保措置の義務化や履行確保、医師労働時間短縮計画や評価機能などの枠組みについて整理した中間取りまとめを公表した。今後、社会保障審議会医療部会の了承を経て、通常国会に「医師の働き方改革関連法案」を提出する予定だ。


4分の1が外来休止・病棟閉鎖に―全自病協コロナ実態調査

 全自病協がまとめた、第3回「新型コロナウイルス感染症実態調査」結果によると、診療体制の影響では、院内感染によって外来休止が14.8%、病棟閉鎖が16.4%、外来休止と病棟閉鎖が24.6%みられた。また、コロナ対応等を理由に職員(常勤・非常勤)退職があった病院は11.5%あり、コロナ受入病院は17.2%と高く、看護師・准看護師が34.9%、看護助手が31.7%、事務が19.0%、医師、その他医療従事者が各7.1%などとなっていた。


北大神経内科研究G ダニ媒介性脳炎 見過ごされた感染者判明

 北大神経内科学教室の佐々木秀直名誉教授、矢部一郎教授、長崎大感染症共同研究拠点の好井健太朗教授(元北大獣医学研究院)らの研究グループは、道内の神経疾患患者2千人と健常者246人にダニ媒介性脳炎の抗体検査を行い、これまで報告された5人以外にも感染して脳炎や髄膜炎等を発症した人や、無症状の人がいたことが明らかになったと発表した。矢部教授は「軽症のウイルス性髄膜炎の中に、ダニ媒介性脳炎が見過ごされていたことが分かった。今後さらなる調査研究やワクチン開発が必要になる」と話している。


北海道がんセンター本館完成 診療拠点機能が強化

 白石区の北海道がんセンター(加藤秀則院長・430床)は、新病院整備計画の2期工事を終え、本館の供用を開始した。高度がん手術への対応や個室増に伴う療養環境の向上など、本道のがん診療連携拠点病院として、一層の機能強化が図られた。別館と本館一部の建設は、1期工事で終えており、旧病院解体と外構・駐車場整備の3期工事を経て、10月にグランドオープンする予定だ。


豊生会エルパサ ICTリハで多様なニーズに対応

 東区の通所介護「次世代型デイトレセンター ライルパークSapporo(エルパサ)」は、運動、栄養、社会参加をコンセプトにeスポーツといった現代的要素も取り入れた豊富なプログラムを提供。ICTによる機能訓練計画を活用し、多様化する高齢者のニーズに対応することで、着実に登録者数を増やしている。


●乳幼児診療 加算上乗せ
●オンライン診療検討会 事前トリアージ等を議論
●経産大臣賞に白土氏 日本医療研究開発大賞
●HOME CARE CLINIC N-CONCEPT 訪問診療で輸血に対応
●柏葉脳神経外科 インド人実習生受け入れ

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