北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年) 1月29日付

新規開業、過去最少46件 道内診療所 札幌市が6割集中

 2020年1〜12月に道内で新規開業した診療所(新規保険指定から承継・移転を除く)は前年から13件減の46件で、過去最少だった15年の55件を9件下回った。うち3件は「地域外来・検査センター」のため、純然たる診療所は43件。新規開業件数は漸減傾向ではあったものの、新型コロナウイルス感染症の流行が医療機関の経営状況や診療体制に影響を及ぼす中、急ブレーキがかかったかっこうだ。


20年度上半期医業収益 一般60%、療養型52%、精神40%減に

 福祉医療機構(WAM)が実施した病院経営動向の2020年12月特別調査結果によると、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、20年度上半期の医業収益は、一般病院の59.6%、療養型病院の51.5%、精神科病院の39.6%が減収となっている。特に一般病院ではCOVID―19患者を受け入れるため2割が病棟制限、4割で救急搬送件数が減少しており、どの病種も依然受診控えが続いており、厳しい経営を余儀なくされている。


北大(薬)松田教授ら新たな発見 CD47がTリンパ腫増悪化に関与

 北大薬学研究院の鍛代悠一助教と松田正教授らの研究グループは、マクロファージ免疫チェックポイント分子のCD47がT細胞リンパ腫の腫瘍形成や転移に関与することを発見し、悪性リンパ腫に対する新規治療薬開発につながる可能性があると発表した。免疫学専門誌「International Immunology」に6日付で掲載された。


NTT東日本札幌ペインクリニックC がん疼痛や多汗症に対応

 中央区のNTT東日本札幌病院(吉岡成人院長・301床)ペインクリニックセンターは、一般的な痛みに対する治療のほか、がんによる疼痛の緩和、多汗症に対する手術治療なども実施。総合病院としてのスケールメリットを生かした多科連携で、患者のQOL改善に取り組んでいる。


●コロナ予防接種 医療機関向け手引き通知
●20年7〜9月医療事故報告 本道は4施設22件―評価機構
●道内の透析原疾患 腎硬化症が2位に―道透析学会統計報告
●障害児支援を強化 道立旭川子ども総合療育センターリニューアル

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