北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年) 2月12日付

23年度以降の地域枠あり方 定員とセットで議論へ―道検討委

 道医対協の2020年度第2回「地域医療を担う医師の確保に関する検討委員会(地域枠医師キャリア形成支援検討委員会)」(座長・佐古和廣道医副会長)が開かれ、道は23年度以降の地域枠制度のあり方について、23年度を「1つの転換点」と位置づけ、定員とセットで検討していく方向性を示した。卒後に選択できる診療科の制限や、各診療科に応じたキャリア形成プログラムコースの策定なども議論する。


「地域連携薬局」「専門医療機関連携薬局」 8月スタートへ基準示す

 厚生労働省は、医薬品医療機器等法(薬機法)の法律施行規則の一部を改正する省令を公布した。住み慣れた地域で患者が安心して医薬品を使用できるようにするための薬剤師・薬局のあり方見直しなどが盛り込まれており、新たに設ける「地域連携薬局」「専門医療機関連携薬局」の施行開始を2021年8月と定め、施設基準等を提示している。


微小炎症の未病時治療開発へ―北大遺制研 村上教授

 日本医療研究開発機構(AMED)は、ムーンショット型研究開発事業の目標7「2040年までに、100歳まで健康不安なく人生を楽しむためのサステイナブルな医療・介護システムを実現」のプロジェクトマネジャー(PM)の1人に、北大遺伝子病制御研究所分子神経免疫学分野の村上正晃教授を決定した。道内研究者がフィージビリティスタディを除くPMに就任したのは初めて。村上PMが統括するプロジェクトは「病気につながる血管周囲の微小炎症を標的とする量子技術・ニューロモデュレーション医療による未病時治療法の開発」で、認知症や循環器疾患等につながる血管周囲の慢性炎症を超早期に検出・除去する革新的技術開発を目指す。


手稲渓仁会 ロボットで骨盤臓器脱手術

 手稲区の手稲渓仁会病院(田中繁道理事長、成田吉明院長・670床)は、保険適用によるロボット支援腹腔鏡下仙骨膣固定術(RASC)を道内で初めて開始した。内視鏡を使った仙骨膣固定術に比べ、より短時間に正確な施術が可能で、患者のQOL向上が期待できる。


札幌共立五輪橋 I―HDFで少量頻回補液実践

 南区の札幌共立五輪橋病院(本間久登理事長・188床)は、臨床工学技士を中心に、間歇的血液透析濾過(I―HDF)施行時に、少ない補液を短時間で行う少量頻回補液を実践。循環動態を安定させることで、患者の血圧低下予防につなげている。


●医療計画の中間見直し案 道総医協で了承
●小児科・耳鼻咽喉科の減収大きく―日医診療所経営調査
●収支10月は改善 大学病院、依然予断許さず
●五輪橋整形外科 新棟での診療開始
●月寒あさがおの郷 ユニット固定を見直し

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