北海道医療新聞社

▼バックナンバーはこちらから
週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年) 3月19日付

経過措置9月まで再延長 中医協総会

 中医協総会で2020年度入院医療特別調査の速報が報告され、新型コロナウイルス感染症患者受け入れの有無にかかわらず、20年度診療報酬改定による新施設基準を満たせない病院が生じていることなどから、経過措置が3月31日まで延長されていた急性期一般入院料の「重症度、医療・看護必要度」等について、さらに半年間、9月30日まで再延長を了承した。


赤字病院割合は80.3%に 公私連盟20年度調査

 全国公私病院連盟がまとめた、2020年度病院運営実態分析調査結果によると、総損益差額からみた赤字病院割合は80.3%で前年比9.4ポイント増え、経営悪化が拡大した。開設者別では、自治体が3.3ポイント増の92.2%、その他公的が16.8ポイント増の78.4%、私的が10.9ポイント増の61.8%となっており、新型コロナウイルス感染症の影響が色濃く出た。


オンラインで内視鏡手術教育 北大耳鼻科

 北大耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室の本間明宏教授、中丸裕爾診療教授、鈴木正宣診療講師は、オーストラリアのアデレード大や米オークランド大と共同で、副鼻腔の内視鏡手術のオンライントレーニングシステムを考案し、世界初の国際トレーニングを行った。3Dプリンターで作製した副鼻腔モデルと手術器具、通常のインターネット環境さえあれば世界中どこでもトレーニングでき、学習効果も高く、移動が制限されたコロナ時代の手術教育ソリューションとして、耳鼻咽喉科領域のみならず内視鏡手術一般を対象に世界的な普及が期待される。


糖尿病治療強化へ運営会議発足 勤医協中央

 東区の勤医協中央病院(田村裕昭理事長、鈴木隆司院長・450床)は、急性期医療の質の向上に向けて糖尿病治療に力を入れている。多職種による「糖尿病外来運営会議」を立ち上げ、院内を横断的にサポート。スタッフや患者向けセミナーの開催や特殊機能外来の運営など幅広い活動を展開している。


札幌渓仁会リハビリ 全病棟に介護福祉士配置

 中央区の札幌渓仁会リハビリテーション病院(田中繁道理事長、横串算敏院長・155床)は、全ての回復期リハビリテーション病棟に看護補助者として介護福祉士を配置。患者のADL維持・回復に役立てているほか、専門職ならではの関わりで、モチベーションアップにつながっている。


働き方改革セミナー 柴田氏 ソフトランニングの環境整備を

 道医療勤務環境改善支援センターと道医、道が主催する「医療機関における働き方改革実践事例報告セミナー」が札幌市で開かれた。公立森町病院(静岡県)、市立札幌病院、清水赤十字病院(十勝管内清水町)が自院の取り組みを報告。厚生労働省医政局医事課の柴田直慧企画調整専門官(医師等医療従事者の働き方改革推進室市長補佐)は、新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえながらになるとしながらも、「2024年から開始される時間外労働の上限規制適用に向けて、どの医療機関においても見合った形の環境が整えられ、ソフトランニングしていけるよう、できる限りサポートしていきたい」と、厚労省と行政と医療機関が一緒になって取り組んでいくことを強調した。


●道北勤医協が社会医療法人に
●コドモックル DPC導入準備
●AMED革新事業 21年度目標を決定─文科省
●札幌厚生 がん終末期退院検証 患者・家族の心情重視を
●20年度地域応援ナース事業 13施設に延べ15人
●道内病院97% 携帯使用可

ご注意/このサイトに掲載されている記事、写真、図表などの流用・無断転載を禁じます。