北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年) 4月2日付

中医協総会 病棟薬剤師確保が課題 後発品の信頼回復急務

 中医協総会が開かれ、2020年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(20年度調査)の結果が報告された。医療従事者の負担軽減等では、新設された地域医療体制確保加算を400床以上の病院の97.4%が届け出。病棟薬剤師の配置推進が勤務医等の負担軽減に効果があるとして、診療側の有澤賢二委員(日薬常務理事、道薬副会長)らは薬剤師確保・配置が進むよう次期改定での対応を求めた。相次ぐ後発医薬品メーカーの不祥事に対しては、診療側と支払側がそろって「後発品の信頼を損ねる重大な問題であり、早急な信頼回復が必要」と指摘した。


医療従事者21%うつ症状に 自治労コロナ調査

 自治労は、公立病院を対象に行った医療従事者の新型コロナウイルス感染症に関するアンケート結果を発表した。コロナ対応では、長期にわたる過重労働・過重負担で心身の疲弊は極限に達しつつあり、「医療従事者の心が崩壊危機」と懸念を表している。


胆のうがん 腫瘍微小環境が悪性度関与―北大消化器外科II

 北大消化器外科学教室IIの平野聡教授、中村透講師らと理研の共同研究グループは、北大病院の胆のうがん36例に対し、全ゲノム情報やRNA発現、分子異常などを網羅的に調べるオミックス解析を行い、腫瘍微小環境が活性化している群では再発傾向が強く、予後不良であることが分かったと発表した。がん細胞周辺の免疫細胞や間質細胞の活動性が上昇し、TGF─βシグナルや上皮間葉転換パスウェイ関連分子に変異や発現異常がみられ、免疫抑制や腫瘍微小環境との関連が示されるなど、発がん機構の一端を解明した。


時計台記念 ダビンチXi導入

 中央区の時計台記念病院(大城辰美理事長、藤井美穂院長・225床)は、1日から手術支援ロボット「ダビンチXi」を導入するとともに、泌尿器科に3人の専門医を配置。併せて、女性診療科にもロボット支援手術を導入し、両診療科が協働で、排尿障害や骨盤臓器脱等のウロギネ疾患、悪性腫瘍などへの対応強化を目指す。


北海道消化器科 リハビリ科開設へ準備

 東区の北海道消化器病院(森田高行理事長、目黒高志院長・199床)は、リハビリテーション科の新規標榜に向け、施設基準の申請を準備している。消化器科の専門病院でありながら、多様化した疾患・合併症に対応できる体制整備を目指す。


●感染拡大に備え厚労省が通知 病床確保計画の見直しを
●介護報酬改定 基本報酬3%加算
●大学図書館の資料費微増 文科省20年度調査
●士別市立 許可病床数削減を明記
●千寿会 ベトナム人留学生受け入れ

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