北大腫瘍病理学教室兼化学反応創成研究拠点(ICReDD)の田中伸哉教授、先端生命科学研究院の●剣萍教授、安田和則名誉教授(八木整形外科病院名誉院長)、国立がん研究センター研究所の間野博行所長らの研究グループは、がん細胞をハイドロゲル上で培養することでリプログラミング(初期化)が促され、がん幹細胞を24時間以内の極めて短時間で誘導できることを発見した。「HARP(ハープ)現象」と命名したこの方法を活用することで、個別化医療への応用やがん幹細胞治療薬開発につなげるほか、再生医療等を組み合わせた新学問領域「マテリアルゲノミクス」を確立し、医学・生物学のイノベーションを目指している。
(●=「龍」の下に「共」)
|