北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年) 4月9日付

コロナ診療報酬上の臨時的な取り扱い 実績報告は4・6・9月

 厚生労働省は、事務連絡「新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取り扱い(その39)」で、経過措置再延長や年間診療実績の特例措置に伴い、基準を満たさなくなった場合に求める実績報告の仕組みなどを示した。報告時期は(1)4月30日(2)6月30日(3)9月30日─の3回で、4月から特例措置等を活用する場合は(1)〜(3)、5〜6月からの場合は(2)(3)、7〜8月は(3)までに報告が必要となる。


道厚生連21年度予算 医業収益0.5%減837億円

 道厚生連は、事業収益前年度予算比0.7%減の862億9800万円、医業収益0.5%減の837億2700万円に上る2021年度事業計画案を決定した。新型コロナウイルス感染症による経営への影響が大きく、より厳しい局面が予想されるとした上で、地域完結型医療や地域包括ケアシステムに貢献するため必要な機能と体制を整える、「あるべき姿」を求めて確実に改革を推し進めるとした。


がん幹細胞をゲルで迅速誘導 北大腫瘍病理 田中教授ら

 北大腫瘍病理学教室兼化学反応創成研究拠点(ICReDD)の田中伸哉教授、先端生命科学研究院の●剣萍教授、安田和則名誉教授(八木整形外科病院名誉院長)、国立がん研究センター研究所の間野博行所長らの研究グループは、がん細胞をハイドロゲル上で培養することでリプログラミング(初期化)が促され、がん幹細胞を24時間以内の極めて短時間で誘導できることを発見した。「HARP(ハープ)現象」と命名したこの方法を活用することで、個別化医療への応用やがん幹細胞治療薬開発につなげるほか、再生医療等を組み合わせた新学問領域「マテリアルゲノミクス」を確立し、医学・生物学のイノベーションを目指している。

(●=「龍」の下に「共」)


北海道循環器 心不全患者の自宅退院検証 フレイル合併が影響

 中央区の時計台記念病院(大城辰美理事長、藤井美穂院長・225床)は、1日から手術支援ロボット「ダビンチXi」を導入するとともに、泌尿器科に3人の専門医を配置。併せて、女性診療科にもロボット支援手術を導入し、両診療科が協働で、排尿障害や骨盤臓器脱等のウロギネ疾患、悪性腫瘍などへの対応強化を目指す。


札幌白石記念 経鼻胃経管栄養カテーテル検証

 白石区の札幌白石記念病院(野中雅理事長、宮田節也院長・103床)看護部は、経鼻胃経管栄養法におけるカテーテル交換時期を検証。医療機関が一般的に定めている留置期間であれば、カテーテルの劣化等はみられず、安全に使用できることが明らかになった。


19年度経営WAM分析 一般病院利益率が低下

 福祉医療機構まとめの2019年度の病院経営状況によると、貸付先の一般病院(全病床に占める一般病床の割合が50%超)702施設の医業収益対医業利益率は、前年度比0.6ポイント減の1.2%に低下した。療養型病院(療養病床50%超)375施設は0.5ポイント上昇の5.7%、精神科病院(精神病床80%超)230施設は1.2ポイント低下の1.7%。一般と精神科は10年前の半分以下の水準となり、特に精神科は過去最低水準だった。


●小樽市立、がん拠点病院に 札幌厚生が一般型復帰
●外来減や空床確保で収入ダウン 医労連コロナ緊急実態調査
●薬剤師国試 6年制化10年で3465人合格
●仁楡会 CVP用ファイバーの耐久性検証 出力調整で破損防止へ
●札幌同交会 オピオイド使用高齢がん患者 用手微振動で便秘改善
●薬局ヒヤハ3〜12月 疑義照会等が81%

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