北海道医療新聞社

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週刊:北海道医療新聞

2021年(令和3年) 4月16日付

道内臨床研修病院 1年次基本給が低下 下げ幅7800円、過去最大

 道地域医師連携支援センター(道保健福祉部地域医療推進局地域医療課)の資料に基づく本紙集計で、2022年度初期臨床研修医の募集を予定している道内臨床研修病院56施設(前年度比1施設減)の1年次基本給与月額平均は、前年度から7800円(1.7%)減の44万4300円だった。2年連続の低下で、下げ幅は17年度の5800円を上回り、過去最大となった。募集を継続する56病院の前年度データとの比較では、6100円(1.4%)減。


コロナ患者後方体制 苦慮目立つ病院多く―全自病役員所属病院調査

 全自病協が役員所属病院を対象に実施した新型コロナウイルス感染症による影響等実態調査によると、コロナ入院患者の受け入れ状況では、軽症者の割合が500床以上の病院で38.9%、400床台で43.5%、300床台で58.8%と高くなっている一方、後方支援体制がなく対応に苦慮している病院が33.3%、25.0%、54.5%と目立つことが分かった。また都道府県内で行政、医療機関と協議会(合議体)などの設立、情報交換、患者の移送・連携体制ができていないと回答した400床台、500床以上の病院もそれぞれ1割強みられた。


コロナ感染抑制因子発見 北大薬学前仲教授ら 創薬候補作出目指す

 北大薬学研究院の前仲勝実教授と福原秀雄准教授は、京大ウイルス・再生医科学研究所、国立感染症研究所、宮崎大医学部との共同研究で、生体内タンパク質分解酵素TMPRSS2の生理的阻害物質である「HAI─2」が新型コロナウイルスの感染抑制因子であることを発見したと発表した。同ウイルス感染症の病態解明だけでなく、創薬ターゲットとしても重要だとしている。


斗南 ロボット支援下膵体尾部切除術 道内で初の保険適用施設に

 中央区の斗南病院(奥芝俊一院長・283床)は、膵腫瘍の治療にロボット支援下膵体尾部切除術を導入し、道内で初めて保険適用で行える施設となった。精密な手術で合併症を防ぐなど、患者の負担軽減に努めている。


●重点措置実施の都道府県 全施設が臨時措置対象
●卒後研修制度の抜本的見直しを─日慢協が提言
●脳神経外科手術と機器学会 中川日医会長が特別講演
●五輪橋整形外科 ナビで人工股関節置換術支援

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